目次
5. ドイツのスーパーで買える食事
6. ドイツの保存食について

5. ドイツのスーパーで買える食事

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<こちらはスーパーで買える、ほうれん草と松の実のペーストです。撮影: Miho>、『たびこふれ』より引用)

ドイツに行ったらぜひ立ち寄って欲しいのがスーパーマーケット。これまでにご紹介したドイツパンやチーズ、ハムなどの種類の多さに驚かれることでしょう。そのほか、食卓で楽しめる食品もご紹介します。

ドイツのスーパーはどんなお惣菜があるの?

日本では当たり前にスーパーへ並ぶお惣菜ですが、ドイツではあまり一般的ではないようです。筆者が滞在した地域のスーパーではお惣菜は置いていませんでしたが、ドイツ人の友人によると、近年、ドイツの有名スーパーチェーンであるEDEKA(エデカ)やREWE(レーヴェ)といったスーパーでは、持ち帰り用のサラダやお寿司が置かれるようになったそう。他にもたとえば、フランクフルト空港にあるREWEでは、サンドイッチなどのパン類や量り売りのサラダバーなども充実しています。

ドイツの冷凍食品ってどんなもの?

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<写真右上のクリームとほうれん草を和えたものは、冷凍食品。撮影:Miho>、『たびこふれ』より引用)

ドイツのスーパーに行って驚くのが、冷凍食品コーナーにあるピザの多さ!日本ではピザというと宅配ピザの方がメジャーですが、ドイツの冷凍ピザは1枚3ユーロ(約360円)程度でおいしく、コスパの良さから非常に人気なのだそう。ドイツでは近年、冷凍食品市場が急成長していて、特に20代など若年層から人気を誇っています。

ドイツ人の友人がお気に入りの冷凍食品は、クリームほうれん草と白身魚のフライ(フィッシュフィンガー)。特に冷凍クリームほうれん草は、友人にとって定番商品でとてもおいしいと言っています。クリームほうれん草は、ほうれん草を煮たものにクリームソースが和えてあるシンプルな味付けですが、まろやかな味でお子様にも食べやすく仕上がっています。ドイツでは、ほうれん草はいつでも買える野菜ではないので、冷凍食品で調達するのが基本。写真のように、茹でたじゃがいもなどに添えるのが一般的です。

このほか、細かく刻んだほうれん草のブロックのものなどもあるようです。常温で解凍する冷凍ケーキも人気で、特にホームパーティーを頻繫に行うドイツでは、救世主的な存在なんだとか。

ドイツは食品への健康意識が高い?

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<ドイツで買えるビオ食品たち。撮影: Miho>、『たびこふれ』より引用)

ここまでドイツの食生活を聞いて、ドイツ人は日本ほど食事に手間をかけない、という印象を持たれたと思います。 しかし、オーガニック大国とも呼ばれるドイツのスーパーで売っている野菜などの食材は、ドイツ語のBiologisch(ビオギーロギッシュ)の略でBio(ビオ)食品と呼ばれる、有機栽培・有機農業食品が数多く手に入ります。

日本では高級品のイメージがあるオーガニック食材ですが、ドイツでも少々割高ではあるものの根強い人気があり、一般的なスーパーでもBioコーナーがあることから気軽に毎日の食事に取り入れることが可能です。

ただし、Bio認証マークには、EU認証のマークや農業団体独自の基準で作られたマークなど、団体によっても基準に差があるようです。ご自分の考えに沿う団体のBio商品を調べて、購入すると良いかもしれませんね。ドイツ人の中でも食に対する意識の高い人は、このようなBio認証野菜を積極的に取り入れ、自炊する人もいます。

6. ドイツの保存食について

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<写真はイメージです。Photo by Pixabay>、『たびこふれ』より引用)

冒頭でもお伝えしたようにドイツは緯度が高く、厳しい気候風土から農作物が育たずに食糧不足だった時代がありました。これにより、日本で言う梅干しや納豆のように、ヨーロッパ圏ならではの保存食を作る習慣が生まれました。

今ではドイツを代表する食品となったソーセージも、作物の収穫ができない時期を乗り切るための保存食として発展した背景があります。ここからは、ドイツの保存食や普段からの備蓄について解説します。

ザワークラウトはドイツの保存食

日本に住んでいる方も、ザワークラウトという食べ物は耳にしたことがある方が多いと思います。ザワークラウトとは酢漬けの千切りキャベツのことで、「酸っぱいキャベツ」を意味します。ドイツの冬には欠かせない保存食でビタミンも豊富。ドイツ以外でも、ロシアやポーランド、オランダ、イギリスなどで親しまれている料理です。

ザワークラウトだけでなく、瓶詰のピクルスやオリーブもドイツのスーパーでは保存食として購入でき、夕食のカルテスエッセンでも並ぶお馴染み食材です。

ドイツの食文化は日本でも実践できるかも?

日本人とは、時間の守り方や気質がよく似ているとも言われるドイツ人。しかし、ことドイツの食事を3食見てみると、食文化においては日本と全く違うことが分かりますよね。 その背景にあるものは気候風土によるものや、食を含めた生活に対する根本的な考え方がありました。

ドイツ人の「大切な家族や友人と過ごすために、使うべきところにエネルギーを注ぐ」、ある種の省エネであり、時短であることが見えてきます。ドイツのカステルエッセンは、忙しい現代の日本でも生活に取り入れることで、少し気持ちにゆとりが生まれてくるかもしれません。さまざまなパンやチーズに挑戦したり、盛り付けを凝ってみたりして楽しむこともできます。これをきっかけに、ドイツに興味を持っていただけたら嬉しいです。

文・写真・Miho/提供元・たびこふれ

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