目次
3. ドイツに住む人の昼食
4. ドイツに住む人の夕食

3. ドイツに住む人の昼食

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<牛肉煮込みと付け合わせ。撮影:Miho>、『たびこふれ』より引用)

ドイツの朝食は、軽めに済ませるということをご紹介しました。それでは、昼食も同じように手短に済ませるのでしょうか?いやいや、そうではありません。ドイツでは昼食がメインです!

ドイツでは昼食が一番大事?

ドイツでは、一日の3食のうち昼食が最も重要とされています。昔から昼食に温かいものを食べるのが伝統的で、今でもその名残があるそう。 日本のように「1日3食バランスよく」ではなく、朝晩は軽め、昼はボリュームのある食事で午後の活動に向けてエネルギーを補給しようという、なんだかドイツ人らしさを感じる合理的な考え方が根付いているようです。

先ほどの写真は、週末にドイツ人宅で食事に招かれたとき、昼食で出された牛肉煮込み。なんと前日から煮込んで準備してくれたそう。この料理の付け合わせはロートクラウト(Rotkraut)と呼ばれる紫キャベツで、後に保存食としてご紹介するザワークラウトとは違い、酸っぱくありません。このように、休日のドイツの昼食は肉料理などしっかりした料理を、家族や友人と食べることが伝統的です。

余談ですが、ドイツ人はバーベキューが大好き!夏の天気のいい日の昼間には、友人や家族と庭で毎週のようにバーベキューパーティーを楽しみます。

会社や学校に行っている人の昼食は?

一方、会社勤めをしている人の昼食は、サンドイッチなどのランチボックスを持参する人、外食する人、社員食堂を意味するメンザ(Mensa)を利用するなどさまざま。自宅が近い人は自宅で食べる人もいるそうです。

しかしながら多くの場合、労働時間が6時間から9時間の人は休憩時間が30分となるため、昼食はさくっと食べて、できるだけ早く帰宅するというのが実際のところです。 学生の場合も同様で、ドイツ人女性の友人に聞いたところ、サンドイッチなどのランチボックスにリンゴやバナナを丸ごと1個持って行って食べていたそう。日本では、リンゴの皮を剥いてを切って持っていくのよね、と笑っていました。こんなところも文化の違いがあって面白いですね。

4. ドイツに住む人の夕食

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<カルテスエッセンのイメージ。撮影:Miho>、『たびこふれ』より引用)

日本とドイツの大きく異なる点は、夕食に関する考え方。私がドイツ滞在中に一番驚いたのもやはり夕食でした。何がそんなに違うのでしょうか?

夕食はとってもシンプル

冒頭にご紹介したカルテスエッセン。この写真は、実際に私がドイツ人のお宅でいただいた食事です。当時私はこの言葉を知らず、単に「簡単な食事」と感じました。しかし、これがドイツではほぼ毎日続きます。基本的なカルテスエッセンは、スライスしたドイツパンにチーズ、ハムなどを乗せたもの。写真のようにカットボードへ盛り付けます。サイドメニューにはイタリア料理のカプレーゼやオリーブなどをお好みで。

こう聞くと日本人の感覚だとまるで朝食のように聞こえてしまい、物足りなく感じるかもしれません。実際にドイツに住む日本人の方々の中には、カルテスエッセンが好きではないという声も耳にすることが少なくありません。 しかしながら、ドイツのパンは約1,000種類以上(細かく分けると3,000種とも!)にも及ぶほどバリエーションが豊富で、日本人の目には新鮮に映ります。スーパーに行くとずらっと並んでいるのでどれにしようか迷ってしまうほど。

ドイツのパンは日本の柔らかい小麦を使ったパンとは違い、ドイツの寒い気候でも育ちやすいライ麦で作ったパンが代表的。ライ麦を使ったドイツパンは固く、酸味があるのが特徴で、この酸味が栄養の証です。ライ麦の含有率が多いほどパンは黒く、ビタミンBをはじめミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。チーズやハムも同様にたくさんの種類があり、ドイツの食卓には欠かすことができません。

夕食にお酒を飲む場合は何を飲む?

ドイツはどんな食事をしてる?スーパーで売られているものや自宅でできる料理を紹介!
(画像=<写真はイメージです。Photo by Pixabay>、『たびこふれ』より引用)

ドイツの夕食では、ビールやワインなどお酒を楽しむ人も多いです。ドイツビールを嗜む人もいれば、女性の場合ワインやカクテルを飲む人も多いそう。日本ではフランスやチリ、スペイン産などのワインを見かけることが多いですが、実はドイツもワインが多く生産されていて、値段も安いものでは2ユーロ(約240円)から購入することができます。

ドイツのブドウ畑は、ドイツならではの日照ハンデを克服すべく、うまく傾斜を使うなどして太陽を当てる工夫が凝らされています。赤ワインは生産量が少ないため、日本にはなかなか入ってこず、白ワインが主流。成人の方はドイツに行ったら、ぜひ赤ワインも味わってみてくださいね。