人間生きていれば、嫌なことの1つや2つは当然生まれてくるものです。嫌なことなのですから忘れてしまいたいと思うのが常ですが、そういった事ほど忘れられず付きまとって悩まされます。今回は、失恋など嫌なことを忘れる方法にはどんなものがあるか、具体的な方法などをご紹介します。
目次
嫌なことを忘れたいのに忘れられない
嫌なことが忘れられない原因
嫌なことを忘れたいのに忘れられない

人生を生きていると、嬉しいこともあれば反対に悲しい事や嫌なことも経験します。それ自体は受け入れられる中で、嬉しかった経験よりも嫌なことの方がより鮮明に心に残り、ふとした時にフラッシュバックする経験は誰でもあるでしょう。
当然嫌なことなのですから、そんなことよりも楽しかった、嬉しかった経験を思い出しプラスな気持ちになりたいと思うでしょう。しかし、実際にはなかなか記憶から消えてくれず、むしろ意識するほどに強く残ってしまいます。
気持ちは切り替えようとしているのに、心の中ではいつまでも残り続けてしまって悩んでいるのは、誰でもある話です。いつしかトラウマのようになってしまって、嫌な記憶の扱いに困ってしまうでしょう。
嫌なことが忘れられない原因

どうしても嫌な記憶が頭の中から離れてくれず、むしろより強く残ってしまうのかを知るためには、原因をしっかり知る必要があります。改善するためにも、なぜ思い出してしまうのか、忘れられないのかを知りましょう。
原因①何度も考えてしまうから

まず1つ目の理由として考えられるのが、何度も同じことを考えてしまうからというものになります。人が記憶を強く残すためには、反復する過程は欠かせません。勉強でも何度も同じことを繰り返すのは反復あってこそです。
これが嫌なことでも同じで、反省したり落ち込んだりして、何度もそのことを思い出します。その結果、忘れたいと思っているのに思い出したりしてしまって結果的に強く記憶に残り、思い出したくないと思っていればいるほどに脳裏に鮮明に浮かぶのです。

実際、良かったことよりも嫌なことの方が強く記憶に残るのは事実であり、例えばSNSで自分に対する好意的な意見が9件あっても、1軒否定的だったり攻撃的な意見があると、そちらの方が目立って見えます。
また、人間というのは頭の中で記憶と記憶を結び付けています。嫌な出来事と似たような状況に対面した時、過去の経験がよみがえって思い出されるのです。こうした特定条件でのフラッシュバックも、忘れられない理由の1つでしょう。
原因②意識せず深い傷を負っているから

続いて、自分が意識することなく深い傷を負ってしまっているからという原因も考えられます。ハッキリと意識をしていなくとも、心の中では大きなショックを受けた出来事として常に残り続けているのです。
所謂トラウマというものであり、例として恋人に振られてしまったとします。自分の頭では「お互いに気持ちが離れていたから仕方ない」と思っていても、気づかないうちに大きなショックをもらっている事もあります。
意識していないうちに「捨てられた」「自分は劣っている」などといったようにマイナスな事を考えて、傷になっている事もあるのです。ふとした時に思い出して、初めてショックを受けていたと自覚するケースもあります。
原因③嫌な記憶を忘れようとしているから

もう1つは、嫌な記憶を忘れようとしているからこそ忘れられない、といった原因です。一見していると矛盾していそうなものですが、忘れようとしている記憶ほど忘れられないのです。
人間には「~してはいけない」などといわれたときには、どうしてもそれが気がかりになってしまうという心理があります。カリギュラ効果というものですが、自分の記憶に関しても同じことが言えます。
思い出してはいけない、忘れなくてはならないと思っている時ほど、嫌な記憶をより意識している状況になります。よって、忘れたいと思えば思うほどに、その忘れたい根源となっている記憶が頭から離れてくれません。