(作成:My Big Apple NY)
個人的に一番のお気に入りは、格調高い英FT紙の“Bank Of Japan DGAF”。英語のスラングに精通していらっしゃる方なら、ピンときますよね。そう、Don’t Give A F$%kの略語をタイトルに冠したわけです。大規模緩和据え置きの結果に対する失望と憤りっぷりが、ひしひし感じられます。
サプライズ好きな黒田総裁にしてみれば、海外勢の思惑に反した据え置き結果での債券高プラスαの円安、株高は”してやったり”だったり?
それはともかく、次回の金融政策決定会合は3月9~10日。日本の有識者の間では黒田氏は退任まで据え置きを続け、新総裁に緩和修正をゆだねるとの観測が優勢です。その一方で、売りで攻める海外投資家の勢いが増しかねません。
ドル円はまさに海外市場の期待を表しているかのようです。ドル円は東京時間でいってこいとなっただけでなく、NY時間には米12月小売売上高と米12月生産者物価指数が予想以上に弱かった結果を含め、128円を割り込むなど再び下方向の展開を迎えました。
チャート:ドル円、米12月小売売上高等発表後に128円割れ
(作成:My Big Apple NY)
今のところ、ドル円は年始の急変動アノマリーに沿った推移を継続中。Feⅾがタカ派に急変しない限りこのトレンドは続くとみられ、年度末までに120円のシナリオも想定しておきたいところです。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2023年1月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。