ロイターが日本の専門家のコメントをまとめていましたので、筆者は海外の反応を拾ってみました。→以下は、筆者のコメントとなります。
〇FT紙:「Bank of Japan defies market pressure and holds firm on yield curve control(日銀、市場の圧力に抗いYCCを変更せず)」 →日銀がYCCを維持できないと見込む海外勢の日本債の売り圧力を示唆。
〇WSJ紙:「Despite Pressure, Bank of Japan Keeps Interest-Rate Targets Unchanged(市場の圧力に反し、日銀はYCCを据え置き)」 →一部で長期金利の許容変動幅拡大やYCC撤廃が予想されながら、据え置きを決定と報道。また、YCCにより10年物金利を0.5%で抑える事情から20年物の金利より低く推移する上、社債市場にも悪影響を及ぼすとも指摘。
〇ゼロヘッジ:「BOJ Is Less Than A Year Away From Running Out Of Bonds To Buy(日銀、による国債買い切りまで1年を切る)」 →日銀の国債保有が22年9月末時点で50.3%を記録するなか、市場機能の回復は難題と指摘。
一連のメディアのヘッドラインをみると、YCCがサステナブルではないと口をそろえている様子が分かります。金融政策決定会合前には、IIFのロビン・ブルックス首席エコノミストも「1月の現時点で、日銀は10年物利回りの上限を0.5%に抑えるべく13兆円の日本国債を購入した。このペースを今月いっぱいまで延長するなら、ほぼ26兆円に達し持続不可能だ」などとツイート。 独アリアンツの首席経済顧問モハメド・エラリアン氏も、事前に「問題は日銀が緩和政策を修正するのかではなく、どのようにいつ行うかだ」とし、日銀が白旗を揚げるのは時間の問題との姿勢を明確に打ち出していました。
画像:IIF首席エコノミストからOMGのツイート
(出所:Robin Brooks/Twitter)
画像: エラリアン氏と合わせ、海外勢の反応は日銀の結果に対し「なんでやねーん」でしょうか。
(出所:Mohamed A. El-Erian/Twitter)
チャート:日銀による月間の国債買入額は過去最大の17兆円を突破