日本ではコロナは大騒ぎする病気ではなかった
ウイルス干渉説が正しいとすると、2021年(デルタ株)までの新型コロナウイルスは日本では集団免疫ができていたため、ほとんど無害だったが、2022年(オミクロン株)になって感染が激増し、死者が増えた(致死率は下がった)。
感染が激増した原因は、単にウイルスが変異した(日本人の免疫がきかないタイプになった)とも考えられるが、第3回ワクチン接種のあと感染が激増したことから考えると、ワクチンの悪影響(ADE、抗原原罪など)も考えられる。
2020年の過少死亡が高齢者の寿命の先送りだったとすれば、昨年の超過死亡はその清算だが、3年間を通算した超過死亡数は約12万人。先進国では群を抜いて少ない(アメリカの超過死亡数は100万人を超えている)。
最終的なボトムラインは、平均寿命である。第8波の死者の97%は60歳以上で、平均死亡年齢は83.1歳。日本人の平均寿命は、ほとんど縮まっていない。これはアメリカ人の平均寿命がコロナで2歳以上縮まったのとは、大きな違いである。
G7諸国の平均寿命(Our World in Data)
コロナの死者が増えた分、毎年1万人以上いたインフルの死者が減ったので、全体としての平均寿命はほとんど縮まっていない。死亡した高齢者のほとんどは天寿をまっとうしたのであり、新型コロナは100兆円以上も国家予算を注ぎ込むような感染症ではなかったのだ。
【追記】上久保氏から「仮説を出したのは2020年3月のプレプリントだった」という指摘をいただいたので訂正した。