まだまだ寒い日が続いていて鍋物をする回数も増えているのではないだろうか。食卓テーブルでアツアツの鍋を囲むのに必要な鍋敷き。木製やコルク、布製、陶器製などさまざまな素材があり選ぶのが難しいという人も多いだろう。筆者が購入時に重視したのは、使いたいときにすぐに使えるかどうか。ニトリの「シリコーン鍋敷き(マグネット付き)」は、まさにぴったりの商品だった。

そもそも鍋敷きは必要か
鍋敷きの役割は、鍋の熱がテーブルに直接伝わるのを防ぐこと。揚げ物に適した温度は160~180℃が推奨されている。揚げ物をしていた鍋を火から下してすぐにテーブルに移動するようなことはないだろうが、鍋底は上記以上の温度になると予想される。
耐熱テーブルでもない限り、直に置いてしまえば一般的なテーブルの変色や焦げ跡は免れないだろう。そのため鍋敷きが必要なのだ。
もしかしたら、鍋敷きはなくても大丈夫と、家にあるもので代用している人もいるかもしれない。雑誌や新聞紙、布巾があるから十分と。
しかしある程度厚みのある代用品でも、熱伝導性を考えるとやめておいた方がいいだろう。敷いたものが熱で鍋底に張り付いてしまったら取りづらくなるし、張り付いたことに気づかなかったり、忘れてそのまま火にかけたりして燃えてしまったら一大事だ。
そのような危険を避けるためにも、鍋敷きを使用した方がいい。手ごろな価格で購入できる上、デザイン一つでモダンにも和風にも食卓をおしゃれに演出してくれる。皿やコップにこだわるならば、鍋敷きにもこだわりを持ってもいいのかもしれない。
我が家の鍋敷きの変遷
鍋敷きに全く知識のなかった筆者は、とりあえず実家にあったものに似た渋めの木製の鍋敷きを2枚100円で購入した。その時代でも素敵な鍋敷きはたくさん売られていたのに、興味がないとは恐ろしい。案の定、あっさり焦がしてしまい手放すことになった。
その次は金属製の鍋敷きを使用した。下側に脚がありゴムで覆われていたので、テーブルは傷まず安定感があった。
あまり汚れず拭き取るだけでよいので手入れも簡単。かわいいデザインが気に入っていたが、問題が一つあった。収納が難しいという点だ。
横にして置いておくと無駄にスペースを取ってしまう。かといって、縦にして立てかけておくと他の調理器具が引っかかって具合が良くない。吊るそうかとも思ったが、鍋敷き側に引っかけるための穴がなかった。
結局、収納はその時に空いているスペースに入れることになり、鍋料理をするたびに「鍋敷きどこいった?」と探す羽目に。常に行方不明の状態になってしまった。
頂き物だったので長年使ってはいたが、とうとう脚の一部のゴムが破損。それを機に違うものを検討してみようとニトリで見つけたのが、今回紹介するマグネット付きのシリコーン鍋敷きだ。

サイズは197×197×7mm(筆者撮影)、『BCN+R』より引用)
ニトリにはデザインもスタイリッシュな鍋敷きが豊富にあり、筆者は「シリコーン鍋敷き マグネット付き(ブロック レッド)」を選んだ。赤色に決めたのは、より視界に入るだろうと思ったから。