中東トルコのゲームデベロッパー「LIGHTWORKER GAMES」が1月10日に配信を開始したホラーゲーム「SANRI」。

 不気味すぎる雰囲気と、不安を煽るゲームトレイラーで、以前から注目していた方も多いのではないでしょうか?

 キャンプを楽しんでいたプレイヤーとその妻。しかし気がつくと妻は姿を消してしまいました。プレイヤーは妻を探すために、深い夜の闇に飲まれそうになりながらも、懐中電灯を片手に歩き出します。

 プレイヤーは精神的に疾患を抱えており、夢と現実の狭間で襲いくる悪夢と戦いながら一人で探索していくことになるのです。

 幻覚とも夢ともつかない恐怖と戦うために、あちこちに隠された抗精神薬の助けを借りながら謎を解いていくのですが、そこへ不気味な姿をしたクリーチャーが襲いかかってきます。

 主人公が精神疾患を抱えているという設定から、これらのクリーチャーは主人公の妄想や、幻覚が実体化したもののようで、あまりに不気味すぎて恐怖を感じます。醜い外見を持ち、笑いながらプレイヤーへと襲いかかるものや、まるで警官の姿をしたもの……床を這い回る不気味な存在など様々なクリーチャーを退けなければいけません。

 さらに各地にあるオブジェクトを触ると、急に場面が切り替わるなどプレイヤーが精神的にも不安定な描写も多く、ジリジリと追い詰められていくような静かな恐怖シーンが描写されています。

 抗精神薬の助けを借りながら、今いる場所が果たして現実なのかそれとも妄想の中なのか、遊んでいるプレイヤーにすら不安を与えながらストーリーが進行していきます。

 この辺りの焦燥感のある恐怖シーンって日本的なホラームービーなどに近い印象で、このゲームが単なるホラーアクションではなく、ホラーサバイバルであることを強く物語っています。

 ゲームトレーラーでもその言いようのない恐怖をうまく表したシーンが多く採用されており、トイレの中に沈む死体の首から鍵を取り出したり、不気味な影が実体化して走って襲ってくるとか……見てるだけで背筋が寒くなるようなシーンの連発です。

 全体的な印象としては日本的なホラーゲームのエッセンスを、洋風のホラーゲームにうまく取り入れたFPSホラーへと仕上がっていると感じます。

 本作「SANRI」はなんとスペック的にも優しいのが特徴で、対応OSはWindows7から10までと幅広く、CPUやグラフィックボードもそれほど高性能なものでなくても動くのが魅力の一つですね。

 流石にこれだけのゲームを動かすのにメモリはそれなりに載せておかないとダメなようですが、それでも最新鋭のハイエンドゲームパソコンでなくてもちゃんと動くというのはお財布に優しい仕様だなと感じました。

 Steam版での価格は現在10%オフの1530円(定価は1700円)で1月17日までのセールとなっています。

 残念ながら日本語対応はしておりませんが、この言いようのない恐怖感を体験するのであれば英語版でもその魅力は十分感じられるはずです。

<参考・引用>
「LIGHTWORKER GAMES」公式youtube
※画像は公開されているゲームトレーラーのスクリーンショットです。

(上村健太郎)

提供元・おたくま経済新聞

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