タイミングチェーンを採用している車種
トヨタ車
車種別に見ると、トヨタはさまざまな車種にタイミングチェーンを採用しています。例えばヴォクシーやヴァンガード、さらにはハリアーやエスティマ、さらにはゼロクラウンにチェーンが採用していることは有名です。タイミングチェーンはSUVなどの車種に採用しているイメージが強いでしょう。
僻地の長距離の運転でも安心して走行できるSUVなどの車種にタイミングチェーンが使われている傾向は多いですが、トヨタはそうした車種以外にも積極的にタイミングチェーンを採用しています。
日産
日産の場合は、軽自動車にも長寿命で交換時期が長いタイミングチェーンを採用しています。エンジンの小さなモコにもタイミングチェーンを使っているのはかなり意外ではないでしょうか。軽自動車の車種の場合、どうしてもタイミングチェーンの騒音が気になります。
しかし、モコはそうした騒音を上手に抑えているといえるでしょう。また、日産のエスクトレイルもタイミングチェーンを使っていることで有名です。エクストレイルは世界で人気のある車種のため、僻地の長距離でも耐えうるスペックを確保したのでしょう。
ホンダ
ホンダも積極的に多くの車種でタイミングチェーンを採用しています。例えばフリードやステップワゴン、エアフェイブなどの、メジャーな車種からマイナーな車種まで幅広くタイミングチェーンを使っているのがわかるでしょう。
タイミングチェーンはイメージ的に高価な車種が多いかもしれません。しかし、ホンダは大衆車にも多く使っていますので、たまたま選んだ車種がタイミングチェーン採用車だったということもあります。その見分け方は後から解説しますが、長寿命で長い時期乗りたいという人にはおすすめです。
マツダ
マツダはプレマシーにタイミングチェーンを採用しています。プレマシーは比較的安い費用で購入できるミニバンとして人気があるのです。タイミングチェーンにより、交換時期がかなり長くなっていますので、長く乗りたいという人にはおすすめと言えます。
また、プレマシーはエンジンとタイミングチェーンとの相性がいいため、それほど異音や振動が気になりません。マツダらしい気持ちいい運転フィールにも影響はほとんどありませんので、タイミングチェーンのプレマシーはおすすめです。
スバル
スバルのインプレッサもタイミングチェーンを一部、採用しています。スバルはタイミングチェーンを使っている印象は薄いかもしれませんが、レガシィアウトバックなどにも採用しているのです。北米仕様などはロングライフを期待している面がありますので、スバルも積極的にタイミングチェーンを採用しています。
もちろんチェーンでも運転フィールは見分け方が難しいほどスムーズです。タイミングベルトと同じくらいの振動や騒音に抑えていますので、運転の邪魔になるようなことはほとんどありません。スバルのタイミングチェーンはおすすめです。
三菱
三菱はアウトランダーがタイミングチェーンを使っています。アウトランダーはSUVのため、エンジンを含めて耐久性を考慮したのかもしれません。アウトランダーは既に古い車ですが、海外では現役として多くのこの車が走っています。
やはり長距離を乗っていても、エンジンオイルのメンテナンスをしっかりと行っておけばタイミングチェーンの方が有利ということです。他のパーツにダメージがあっても、エンジン自体はチェーンのためしっかりと守って長期間乗り続けることができます。
スズキ
意外に思うかもしれませんが、実はスズキにもタイミングチェーンの車種があります。ジムニー、ワゴンR、スイフトがタイミングチェーンです。見分け方がわからないほどですが、この車種はタイミングチェーンのため、寿命も長く交換に用する費用も安く抑えられます。
長く乗りたいという人は、やはり10万キロでタイミングベルトの交換費用がネックになりますが、ジムニー、ワゴンR、スイフトを選べばチェーンのため費用は安くなりますのでおすすめです。軽自動車はタイミングチェーン車は少ないですが、スズキはしっかりと用意しています。
ダイハツ
ダイハツのハイゼットという軽自動車を知っていますか。この車は軽箱バンタイプになっており、建設現場用などの商用車として使われることが多いです。そのため、そのハイゼットにはタフな能力が求められます。つまり、長期間乗り続けても走り続けるスペックが必要になるというわけです。
タイミングチェーンを採用していますので、そうした面では強い安心感があるでしょう。もし、タイミングベルトタイプであれば、交換時期がくればメンテナンスを行う必要がありますが、タイミングチェーンのため、安心して走行し続けることができます。
タイミングチェーン車の見分け方
ステッカーでの見分け方
タイミングチェーンなのか、タイミングベルトなのかの見分け方の一つに、エンジンカバーに貼ってあるステッカーでの見分け方があります。ステッカーにはタイミングベルト交換時期などが記載されていることが多く、それによりタイミングチェーンなのか、ベルトなのかが判断できるのです。
もし、タイミングチェーンという記載がなくても、タイミングベルトという記載があれば、その車はタイミングチェーンではないと判断できます。大抵の車にはこのステッカーがありますので、見分け方として一度、チェックしてみてください。
エンジン形式での見分け方
また、ステッカーの他以外の見分け方として、インターネットで検索するという方法もあります。車検証をチェックすれば、その車のエンジン形式が必ず掲載されているでしょう。そのエンジン形式をインターネットで探せば、タイミングチェーンなのか、ベルトなのかがわかります。
簡単な見分け方なので、すぐに答えは見つかるでしょう。この見分け方で、タイミングチェーンだということがわかれば、エンジンが10万キロに迫っていても無理にタイミングチェーンを交換する必要はありません。ぜひこの見分け方を参考にしてください。
わからなければプロに確認
ステッカーも貼っていない、そしてインターネットで検索してもタイミングチェーンなのかベルトなのか不明な場合は、必ずプロの整備士に確認するようにしましょう。一番怖いのは思い込みで交換を怠ってしまうことです。
チェーンだとはっきりとした情報がないまま、タイミングチェーンだと思い込んでいれば、重大なトラブルが起こることもあります。エンジンが完全に壊れてからでは遅いので、不明な場合は必ずはっきりとするプロにチェーンだということを確認してもらいましょう。