焼きたてピザを
大きくリニューアル

既存店売上高が6.3%増! サミットのベーカリー部門を伸ばす3つの施策
(画像=サミットの焼きたてピザコーナー「窯焼PIZZA工房」(踊場駅前店)、『DCSオンライン』より引用)

商品のリニューアルでは、看板カテゴリーの1つである焼きたてピザを大きく改良した。サミットの焼きたてピザは、冷凍の玉生地を仕入れて、店舗で伸ばし、専用窯を使って450℃という高温で一気に焼き上げる本格派だ。

これを、生地を昨今好まれるもちもちした食感をより感じられるものに変更したほか、新しいメニューとして「シーフードアヒージョ」を投入した。
販売方法にもこだわり、専用BOXを採用して商品をいっそう際立たせるとともに、商品の形状を保ったまま持ち帰れるようにした。また、異なる味を楽しんでもらえるように、2種類の味が2分の1枚ずつ入った、ハーフ&ハーフ商品の提供も始めている。これらの結果、焼きたてピザの売上は大きく伸び、好業績を押し上げているという。

既存店売上高が6.3%増! サミットのベーカリー部門を伸ばす3つの施策
(画像=焼きたてピザのハーフ&ハーフ商品(写真は東京都杉並区の「西永福店」で撮影したもの)、『DCSオンライン』より引用)

得意とする個食対応を
ベーカリーでも実践

そのほか、サミットのベーカリー売場で目にとまったのが個食対応だ。定番の食パンは3分1本、2分の1本、2枚入りを用意するほか、キッシュやアップルパイなどの商品でも、ホールサイズ以外に、4分の1サイズも販売している。

既存店売上高が6.3%増! サミットのベーカリー部門を伸ばす3つの施策
(画像=キッシュはホールサイズ(右)だけでなく、4分の1サイズ(左)も販売している、『DCSオンライン』より引用)

サミットが商勢圏とする首都圏では単身世帯の割合が高いため、こうした丁寧な個食対応は、購入者を増やすことにつながりそうだ。

このようにサミットのベーカリーが好調な背景には同社のさまざまな仕掛けが存在する。来店動機創出のうえでインストアベーカリーの重要性が増すなか、多くの学べるヒントがあるはずだ。

提供元・DCSオンライン

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