均一価格と特売品で
メリハリを出す
②の「メリハリのある価格設定」では、サミットでは、食パンやフランスパンなどの食事系のパンは同業他社並みの価格設定にする一方、ドーナツの均一販売と、特売品の訴求によって低価格を訴求してメリハリを出し、購入意欲を促しているという。

(画像=均一価格で販売するドーナツコーナー(踊場駅前店)、『DCSオンライン』より引用)
11月30日に開店した「サミットストア踊場駅前店」(神奈川県横浜市)では開店時、8種類のドーナツを各108円(税抜、以下同)均一で販売。また、「広告の品」として特売品の「ザクふわっ!メロンパン」や「発酵バタークロワッサン」も108円で訴求していた。
適時を意識した
トレンド商品開発

(画像=ダン・ブラウンでは毎月新商品を投入するほか、定期的なお楽しみ企画も用意している、『DCSオンライン』より引用)
最後に③の「積極的な新商品の投入とリニューアル」については、新商品投入では毎月、5種類の新商品を開発し、WEBや店頭でアピールしている。
注目したいのは、季節感やトレンドを押さえた商品開発が行われている点だ。10月にはジャック・オー・ランタンの形をしたクッキー「ハロウィンクッキー」を、11月にはシカゴ風ピザを食べやすいサイズにした「ミニシカゴ風ピザパン」などを販売している。
「繰り返し来店してもらうためには、トレンドを押さえた新しい商品を定期的に提案していくことも重要。幅広い層が来店する食品スーパーの場合、多くの人がすでに認知しているトレンドをメニューに採用するのがポイントだ。昨今のトレンドは浮き沈みのサイクルが短いのでタイミングを十分見極める必要がある」(千葉氏)。