筋トレではなくウオーキングをやろう
誤解のないようにいいたいのは、筆者は筋トレを完全否定しているわけではない。今年は自分自身が自宅に筋トレ器具を充実させ、本格的にやりたいと計画中だし筋トレをきっちりこなせば人生が変わるほどの変化が出ることは複数の実践者から聞かされている。筋トレの高い効果はよく理解している。本稿はあくまで「運動習慣ゼロ」の人が思いつきでいきなり飛びついても続かないのでは?という提案である。
物事には順序が必要だ。だから筆者は筋トレの代わりにまずはウォーキングから始めることを勧めたい。ウォーキングを続けられれば、次のステップに筋トレを考慮する方が良いと考える。ここからその根拠を述べる。
まずウォーキングに必要なものは何もない。プロテイン、器具、着替えなどは不要だ。スマホの歩数計機能があれば十分である。そして都心に住んで電車通勤をしている人なら、毎日一駅余分に歩けばいい。それだけでもう完璧なウォーキングができる。一度、通勤定期券を買ってしまえば、泣いても笑っても嫌でも継続できる。毎日の通勤で強制的に歩くので慣れれば苦にならない。さらに激しい運動で筋肉を痛めたり、フォームなども気にする必要はなく気持ち早足で歩くだけで良いのだ。室内ウォーキングなら読書や映画鑑賞、音楽鑑賞などもできる。
筆者は小学生通学の時からずっとウォーキングをする人生を送ってきた。2020年の一年間だけは例外的にコロナ禍でほとんど歩かない生活となり、その結果健康診断の数値は激しく悪化した。また人に会うと「太った?」と複数人から言われて恥ずかしい思いをした。その後、部屋にウォーキングマシンを導入したら健康診断の数値はすべて改善し、理想体重に戻す事ができた。今は高校生の頃と同じ体重をキープしている。
正直、自己体験的にもウォーキングは最強の運動と思っている。ウォーキングをすれば、気持ちが落ち込んでいても歩けば不思議と気持ちが上向いて前向きになれる。ドーパミンが出ると言われている根拠に裏打ちされたものだろう。大病も経験がなく、体力も20代の頃とまったく変わらない。旅行へいくと2万歩は歩くが疲れたと感じることもなく歩ける。
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ウォーキングを継続すれば、運動不足の人も確実に体力アップ、健康効果を実感できるはずだ。その上で改めて筋トレ導入を検討すればいい。ウォーキングで運動習慣と基礎体力を鍛え、その上での筋トレなら続けやすいのではないだろうか。
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