自宅の事情が許さずジムへ通って筋トレをする人も多いが、そうなるとジムの月額料金なども必要になってくる。さらに自己流で適当にやっても、うまく負荷がかからず効果の出る筋トレにならないこともある。

そしてどの器具をどう使うか?どの部位をどのくらいのタイミングで鍛えるのか?普段の食事は?活性酸素が大量に出ない程度のレベルに抑えるには?こうした知識も必要になる。酒や砂糖を控え積極的に良質なタンパク質をとる食事上の胆力も必須だ。

筋トレは簡単ではない。コストもかかる。ジムへ通うなら移動時間も必要だ。すでに習慣化できている人や、運動が好きな人にとってはなんてことないこうしたハードルも、運動なんてほとんどしたことがなく筋トレも中年期から始めるという人にはかなり高いハードルなのではないだろうか?

筋トレの継続は更に難しい

知識や器具を揃えた。幸い、自宅の近くにジムがある。こうした筋トレをする環境を整えた後もハードルが立ちふさがるものが「継続」の壁である。

筋トレは一日必死にやったらOK!というものではない。資格試験のように一度合格したらもうやめていいという類のものではなく、基本的に一生続ける必要がある。やめてしまえば徐々に筋肉は減っていくからだ。つまり日常生活に筋トレを完全に組み込む必要がある。そしてこれは運動習慣ゼロの人にはとても難しいことだ。

筋トレは着替えや片付け、ジムへの移動時間などを考慮すると最低でも30分間、人によっては60分くらいかかる。そして忙しい日常生活から必死に捻出したわずかな時間を筋トレにあてるのはなかなかのメンタルタフネスが求められる。

なんせ、筋トレは辛い要素に溢れている。十分筋肉が育ってくれば楽しくなってくるかもしれないが、そこまでたどり着くのが難しい。重い器具を持ち上げたり、汗だくになりながら辛いトレーニングに耐えて負荷をかける作業に「すごく楽しい」「明日もやりたい」と思える要素は皆無と言っていい。これがスポーツならゲーム性があって少しは楽しいかもしれないが、基本的に筋トレは一人で黙ってやるものである。楽しい要素が少ないためどうしても初心者には続けにくい。