釣行前日、夕食時に父親から「明朝はどこへ釣行するんだ」と質問があり、迷っていたが、「衣浦がいい」の一言で12月10日は愛知県の衣浦海底トンネル西側に決定した。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
衣浦港でエビまき釣り
地元でエビを採取し、名古屋市の高砂屋で虫エサを購入した。
釣り場に到着、残念ながら先客がいたので、前から釣行したかった港務所の500mほど西側に入った。潮は引いており、堤防から3mほど下のコンクリートブロックがむき出しになっていた。

仕掛けを準備したら、魚を寄せるために採取してきたエビをまく。エサは大きなテナガエビの尾っぽを切って尾掛けにする。立ち入り禁止の中をのぞくと、虫エサパックと思われる残骸が捨ててあった。釣り師の皆さん、お互いに道徳心を忘れずに精進しよう。
仕掛けを投げ込む場所は30mほど北側。正面近くまでウキが流れてきたらまたエビをまく。
スズキ狙いの3ポイント
以前、テレビ番組でプロの釣り師が話していたが、スズキ狙いのときは、次の3項目を行動に移している。
(1)エサの臭いが魚に届くとスイッチが入り活性が上がって食いにくる。→エビの臭いは期待できないので、虫エサと交互に使っている。
(2)魚は海中の地形を記憶しているので、魚のパワーと波に負けないように慎重に引き寄せること。→海に引きずり込まれそうな大物と勝負がしたいと切に願っている。
(3)魚がエサに見向きもしないときやスレているときは、トリッキーな動きが魚を引き付ける。→潮に仕掛けが流されるだけではなく、簡単なことだが時々サオをしゃくってエサの動きを魚にアピールしている。
エラ洗い制し本命キャッチ
何の変化もなく1時間が経過。高砂屋の大将が選んでくれた虫エサは、ちぎれないようにハリ上部までたくし上げて遠投する。何度も遠投しているとエサは弱ってしまうので、生きの良いエサに交換しながら繰り返す。
3度目のエサ交換を終え、仕掛けが潮に流される途中にアピールしようとサオをシャクリ上げると、海面に寝っ転がったウキが海中に消し込んだ。本日初めての魚とのバトル。マダカ系特有の引きで、イトは一直線にピンと張り、サオはギシギシと鳴りっぱなしだ。

主導権を取らないと、いつまでたっても獲物確保につながらない。といってイトを緩めるとエラ洗いして海中へ消え去ってしまうので引きは止められない。なんとか私の方に向かって泳いできてくれないだろうか。
そんなことを思っていると、一気にイトを巻くことができた。途中、何度もエラ洗いの洗礼を受けたが、暴れる獲物を真下まで手繰り寄せ、落とし網で無事にゲット。上唇に刺さっているハリを外し、発泡スチロールの箱に入れた。