目次
3. じっくり周れば丸一日楽しめる!名古屋港水族館の周り方と見どころ
4. 名古屋港水族館のパフォーマンス、ショー、イベント情報
3. じっくり周れば丸一日楽しめる!名古屋港水族館の周り方と見どころ
延べ床面積日本最大級という巨大さゆえ、入館したらまずは館内マップを手に入れ、観覧ルートを確認しましょう。じっくりと見て回れば一日まるまる楽しめるこの水族館。しかし、そこまで時間が取れないという人は、イルカのパフォーマンスなど、イベント開催時間を入場時に確認し、そのスケジュールに合わせて動くのがおすすめです。

イベントのスケジュールは、水族館のホームページや建物の入口などで案内されています。忘れずにチェックしましょう!
3.1 南館から探索開始!

ここからは館内の各フロアを紹介していきます。まずは南館から。下記がマップになります。

南館の展示テーマは「南極への旅」。水族館の近くに南極観測船ふじが展示されていることから、このテーマとなりました。日本の海から南極まで縦断する旅を5つの海に分けて展示しているので、ひとつひとつたどっていきましょう。
3.2 南館2F・日本の海
【見られる生き物:クエ、ミズダコ、タツノオトシゴほか】
入り口となる南館2Fにある「日本の海」エリアでは、馴染みの深い日本周辺とその近海に暮らす生きものを紹介しています。南北に長く、暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかり合う日本の海は海洋生物の宝庫です。
光を浴びてキラキラと泳ぐ魚たちを、まるで海の底から眺めているような気分にさせてくれるのがこのトンネル水槽です。

ひらひらとヒレを動かしながら、悠然と泳ぐ魚たちに魅了されます。
魚たちの住む場所や習性に合わせた個別の水槽も多数あります。例えば名古屋港のある伊勢湾の海を模した水槽があり、そこには「クロダイ」が泳いでいます。
また、潮の満ち引きによって生まれる「潮間帯(ちょうかんたい)」という水たまりや、ウツボなどが隠れて暮らす「岩礁」を再現した展示も見応えがあります。
3.3 南館2F・黒潮大水槽
【見られる生き物:マイワシ、シイラ、スマほか】

「日本の海」エリア最注目のスポットがこの「黒潮大水槽」です。
日本の南岸に沿って流れる黒潮の海を模した大水槽では、約35,000匹ものマイワシが群れで泳ぐ様子が見られます。

ここで絶対見てほしいのが「マイワシのトルネード」というイベント(所要時間5分)。
エサの入った袋を移動させることでマイワシの群れを動かし、35,000匹が形を変化させながら群れをなして泳ぐ様子を見ることができます。流線型になったり、渦を描いて泳いだりと、小さなマイワシが一糸乱れず泳ぐ姿は圧巻です。
このほかにも、「黒潮大水槽のフーディングタイム」というイベント(所要時間10分)では、スマやシイラといった大型の魚に切り身なのどのエサを与える様子も見られます。
3.4 南館1~2F・深海ギャラリー
【見られる生き物:タカアシガニ、ダイオウグソクムシほか】

南館2Fから1Fまで、スロープに沿って展示されているのが「深海ギャラリー」です。普段の生活ではなかなかお目にかかれない、深海に住む珍しい生きものを多数展示しています。
深海ギャラリーに入ってまず驚くのが、世界最大級の節足動物であるタカアシガニの大きさ。伸ばせば3メートルにもなる長い足を、ゆっくりと動かして水槽の中を歩いています。

さらに、ダイオウグソクムシや、ぬらぬらとしたムラサキヌタウナギなど、深海で進化をとげた生きものの生態を眺めることができます。
また、スロープの途中では、パネルや模型などで深海の生きものが暮らす様子を紹介しています。
3.5 南館1F・くらげなごりうむ
【見られる生き物:ミズクラゲ、カラージェリーフィッシュほか】

1Fにある「くらげなごりうむ」は、多種多様なクラゲが展示された不思議な空間です。薄暗い展示室に入ると、専用水槽の中でふわふわと泳ぐクラゲの姿を見ることができます。
LEDで様々な色に照らされるクラゲたちは、何とも現実離れした雰囲気。

この展示室の中には、クラゲを繁殖・飼育する設備も設置。時間を忘れてクラゲの世界に漂ってみてはいかがでしょう。
3.6 南館1~3F・サンゴ礁大水槽
【見られる生き物:シノノメサカタザメ、タマカイ、サンゴほか】

南館の1F~3Fを通して紹介されているのは、熱帯に広がる色鮮やかな「赤道の海」。
中でもオーストラリアの東岸、グレートバリアリーフの海をモデルとした「サンゴ礁大水槽」は、南館の1Fから3Fまでをつらぬいて造られた、見応えたっぷりな展示です。
1Fでは、海底から見上げるように水槽の底面を見ることができます。空を飛ぶように泳ぐエイや、シノノメサカタザメの腹部が見られるのも、この場所ならではの楽しみです。イベント「ダイバーコミュニケーション」では、ダイバーが水中カメラで撮影しながらサンゴ礁大水槽の解説をしてくれるのを、モニターで見ることができます。
2Fへあがると、サンゴ礁の海を側面から観察できるようになっています。

生きたサンゴを飼育する「ライブコーラル(生体サンゴ礁)水槽」では、色鮮やかなサンゴの姿が観察できます。また、サンゴ礁を熱帯魚が泳ぐ様子も、とっても幻想的です。
3Fからはサンゴ礁大水槽を上からのぞき込めるようになっています。
3.7 南館2・3F・ウミガメ回遊水槽
【見られる生き物:アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ】

「赤道の海」エリアの2Fと3Fに渡って造られているのが「ウミガメ回遊水槽」です。

2018年7月にリニューアルされたこの水槽。ドーナツ型に造られているため、ウミガメたちはぶつからずに泳ぐことができます。また、ウミガメが自由に上陸して産卵できるよう、3Fには人工砂浜が造られました。エサを与える「ウミガメのフーディングタイム」(所要時間15分)では、個体の状態に合わせたエサやりの様子も見ることができます。
2Fでは、ウミガメがゆうゆうと泳ぐ様子を側面から観察できます。これほど近い距離でウミガメの泳ぐ姿が見られるのも、名古屋港水族館ならではです。
3.8 南館3F・オーストラリアの水辺
【見られる生き物:ブタバナガメ、ナガクビガメ、ノーザンバラムンディほか】

南館3Fの「赤道の海」の次にくるのが、「オーストラリアの水辺」です。
独自の進化を遂げたオーストラリアの川辺。これを再現した「テラリウム水槽」が造られ、生きものだけでなく、植物も育てられています。亜熱帯に生える大型のシダ類が生い茂り、ブタバナガメなどの生きものが水の中を泳ぎます。
この水槽では定期的にスコールを再現。1分間に500リットルという激しい雨を降らせることで、野生そのものといえる生態を見ることができます。
3.9 南館3F・南極の海
【見られる生き物:ナンキョクオキアミ、シワヒモムシほか】

「オーストラリアの水辺」の隣にあるのが「南極の海」。亜熱帯から一気に南極へと進みます。
分厚い氷に覆われた南極という厳しい自然環境でたくましく生きる南極の生きものの展示は、ほかではなかなか見られません。
クロミンククジラの骨格標本が展示されているほか、氷点下でも凍らないナンキョクオキアミなども見ることができます。
3.10 南館3F・ペンギン水槽
【見られる生き物:エンペラーペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギンほか】

「南極の海」で一番人気なのが「ペンギン水槽」です。気温や水温はもちろん、カビなどが混じらないよう殺菌・ろ過された清潔な空気で、水槽の中は南極の環境をできる限り再現。エンペラーペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンの4種類が飼育されています。

ペンギンたちの愛らしい姿は、飽きることなくいつまでも眺めていられます。そして、よちよちと歩く姿は愛らしいのに、水の中では矢のように素早く泳ぐペンギンの姿にもおどろかされます。
水槽の前には観覧用のベンチも備えられているので、じっくりペンギンたちの暮らしを楽しんでください。
3.11 南館3F・ペンギンスタジオ

「ペンギン水槽」を抜けてまっすぐ進むと見えてくるのが「ペンギンスタジオ」。
実物大のペンギンのレプリカと一緒に、記念撮影をすることができます。1グループにつき1枚、フォトカードを無料でプレゼント!台紙付きの大きな写真は1枚1,300円で販売しています。
北館の2Fには「シャチスタジオ」があり、こちらではお客さんのカメラで、実物大のシャチのレプリカと無料撮影ができます(1グループにつきカメラ1台)。
素敵な思い出作りのためにもぜひ利用してみてください。
3.12 連絡通路を利用して南館から北館へ移動します
南館から北館へは、2Fにある連絡通路を通って移動します。
北館ではシャチやイルカ、ベルーガなど、高い知能を持った鯨類の生きものを、ショーなどのパフォーマンスを交えて紹介しています。
3.13 北館2・3F・イルカプール
【見られる生き物:バンドウイルカ、カマイルカ】

連絡通路から北館2Fへ来て、最初に目に飛び込んでくるのが「イルカプール」です。日本の水族館で一番多く飼育されているバンドウイルカと、少し小柄で白と黒の模様がはっきりとしたカマイルカの2種類を飼育しています。ここでリラックスして泳いだり、ブイをおもちゃに遊んだりするイルカの姿は愛らしいのひと言です。

イルカプール近くにあるこのメインプールは日本最大規模を誇り、イルカのショーが行われます。見事なパフォーマンスを披露するイルカは、子どもから大人まで大人気!美しい流線型の身体で、縦横無尽に泳ぎ回るその姿は必見です。3Fの客席からは水上でのイルカを、2Fの水中観覧席からは水中のイルカを見ることができます。
3.14 北館2・3F・シャチプール
【見られる生き物:シャチ】

日本国内でシャチを見られるのは2ヶ所しかないのでとても貴重です。海の王者であるシャチを間近に見ることができます。

3Fのスタジアムでは、シャチの公開トレーニングを見ることができます。大きな身体でジャンプしたり、腹ばいで陸上にあがる「ランディング」をしたりと、飼育員の指示に従ってパフォーマンスをする様子は迫力満点!
2Fでは、目の前をゆうゆうと泳ぐシャチの姿を観察できます。見た目に反して意外と人なつこいシャチはお客さんの方へ近づいてくることもあり、こちらが観察されている気持ちになりそう。この水族館ではシャチの繁殖にも成功しており、2012年に生まれた「リン」ちゃんの姿を見ることもできますよ。
3.15 北館2・3F・ベルーガのプール
【見られる生き物:ベルーガ】

ベルーガは、別名シロイルカとも呼ばれています。冬は一日太陽が昇らず、夏は夜になっても太陽が沈まない極地の環境を再現するため、ベルーガのプールは日照時間や水温をコントロールできるよう屋内に造られています。空気がひんやりしているベルーガのプールに来ると、彼らの故郷を感じられるような気がします。

とても知能が高く人なつっこいベルーガは、飼育員さんととっても仲良し。公開トレーニングでは息のあった姿を見せてくれます。
3.16 南館出口・カメ類繁殖研究施設

南館の出口を出た右手にあるのが「カメ類繁殖研究施設」。水族館施設のひとつで、ウミガメの生態を研究し、繁殖を行っています。入館料は必要なく、誰でも見学できます。
4. 名古屋港水族館のパフォーマンス、ショー、イベント情報

名古屋港水族館といえば、さまざまな生きものによるパフォーマンスや、エサやりイベントなどが人気です。北館のメインプールは、長さ60メートル、幅30メートル、深さ12メートル、収容人数3,000人と日本最大!
以下に、2019年6月現在見られるイベントをまとめてみました。来訪時の参考にしてみて下さい。
4.1 必見!イルカパフォーマンス

イルカパフォーマンス(所要時間20分)は、この水族館で一番人気のイベントです。複数のイルカが一斉にジャンプしたり、編隊を組んで泳いだりと、見事な技にほれぼれします。大型のスクリーンでパフォーマンスの様子を撮してくれるので、遊ぶことが大好きなイルカのイキイキとした姿を感じることができますよ。
4.2 大迫力!シャチ公開トレーニング

海の王者であるシャチの公開トレーニング(所要時間15分)は、巨体もあいまって迫力満点。客席にまで水しぶきを飛び散らせるジャンプや、陸上へ大きな身体を乗り上げるランディングなど、飼育員の解説付きの驚きのパフォーマンスを見せてくれます。
4.3 愛嬌抜群!ベルーガ公開トレーニング

全長4メートルにもなるベルーガですが、実はとっても器用な生きもの。この公開トレーニング(所要時間15分)では、ベルーガの体調を管理するための体温測定や、傷などがないかチェックする様子も見学できます。胸びれを振って「バイバイ」の仕草を見せたり、口から水を拭きかけたりと愛嬌抜群のベルーガ!「海のカナリア」とも呼ばれる美声も披露してくれますよ。
4.4 ベルーガのふしぎな魚の食べ方を見学!

野生のベルーガは、砂の中に潜む魚に水を吹きかけて追いだし、捕獲する習性を持っています。名古屋港水族館ではオリジナルの実験装置を用い、ベルーガが器用に魚を食べる様子を紹介しています(所要時間15分)。土曜、日曜、祝日限定で行われるこのイベント。不思議なベルーガの生態に迫るチャンスです。
4.5 圧巻!マイワシのトルネード

南館2Fの黒潮大水槽で行われるこのパフォーマンス(所要時間5分)は、毎回、大勢の観客で賑わう人気のイベントです。LEDで照らされる大きな水槽の中を、縦横無尽に泳ぎ回る35,000匹のマイワシ。まるで群れ自体がひとつの生命体のような、一糸乱れぬ動きを見せてくれます。
4.6 かわいい!ごまちゃんデッキ フーディングタイム

北館外のしおかぜ広場にある「ごまちゃんデッキ」では、ゴマフアザラシとケープペンギンが暮らしています。

ガラス越しの生きものたちは、触れられそうなほど近い!彼らのマイペースな暮らしに心が和みます。「フィーディングタイム」では、飼育員による体調管理やエサやりの様子を見ることもできます。
2019年春には、はじめてケープペンギンの孵化に成功したそうです!
4.7 夏季限定!サマーナイトアクアリウム
夏休み期間限定で、20時まで楽しめる夜間営業を実施します(2019年のサマーナイトアクアリウムは終了)。17時以降に入場の場合は、入館料が通常の2割引に。普段は見られない夜の生きものの様子を見に行ってみましょう。