目次
3. のとじま水族館の見どころ:ジンベエザメ館・本館ほか
4. のとじま水族館の見どころ:海の自然生態館ほか

3. のとじま水族館の見どころ:ジンベエザメ館・本館ほか

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

「ジンベエザメ館・青の世界」は、2010年のリニューアルで新設されました。深さ6.5m、アクリルの厚さ35cmもの巨大な水槽。この中をゆうゆうと泳ぐ2匹のジンベエザメ、「トトベエ」と「イオリ」に会いに行きましょう!

3.1 ジンベエザメ館 青の世界

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ジンベエザメを飼育する場合、体長に見合った大きな水槽が必要なため、どの水族館も飼育できるわけではありません。2019年6月現在でも、飼育しているのは大阪の「海遊館」、沖縄の「美ら海水族館」、鹿児島の「かごしま水族館」と、ここ「のとじま水族館」だけ。特に、日本海側ではのとじま水族館のみです。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

扉を入ると、目の前は文字通り青に包まれた世界。大きな八角形水槽の水面から、生き物たちが頭をのぞかせています。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

館内の順路は、大きな水槽のまわりを回るような下り坂。6.5mの高低差・段差を生かし、いろんな角度からジンベエザメを観察できる仕組みです。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)
【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

さっきは頭だけ見えていたジンベエザメですが、今度は真横・真正面からご対面!ここでは広い範囲を見ることができるように、円状のガラス窓が設置されています。

主食は海面プランクトン。大きなお口へ一気に流し込みます!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ここで見ておきたいのはジンベエザメの周りの魚たち。時速5kmほどの速さでゆっくり泳ぐジンベエザメは、周りに大きな水流を起こします。その水流に乗って周りを泳ぐ魚もいれば、ジンベエザメにちゃっかり張り付いて省エネモードで泳ぐ魚......。ちょっと観察しただけで、みっちり自由研究ができそうです。大人ですけど。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

魚の種類を確認したい場合は、水槽の柱部分にあるパネルをチェックしましょう。パネルを撮影しておけば、後から調べられるので便利です。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

長い坂を下りきると、そこは水槽の底。ジンベエザメは真っ白いお腹をたぷたぷと見せつけながら、はるか頭上を泳いでいます。眺めているうちに、ジンベエザメは器用に八角形の水槽をカーブして折り返していきます。

3.2 ジンベエザメのお食事タイム

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

「青の世界」の坂を下りきった場所で、1日2回、ジンベエザメの食事風景を見ることができます。この水槽で体を立ててエサを食べるジンベエザメ。その迫力は必見です!

  • ジンベエザメのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分

ここで、飼育員さんに教えてもらったオススメをお教えしましょう。それは、「お食事タイムの30分ほど前」の時間。食事の時間を学習したジンベエザメは、「まだ?まだ??」と言わんばかりに、水面近くをせわしなく動きはじめるのだとか。
巨体に似合わないイソイソぶりは見ものです!

3.3 のと海遊回廊

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

長い下り坂を降りて「青の世界」を出ると、左側に見える「本館」に入っていきます。視界の前に広がるのは、一面が青くゆらめく「のと海遊回廊」。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

のとじま水族館の水槽は能登の海そのものです!2018年にそれまであった「回遊水槽」を全面リニューアル。水槽もぐっと深くなり、足元の高さから頭の上まで、じっくりと回遊魚を眺めることができます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

床と天井を使ったプロジェクションマッピングは、圧巻の一言。回廊全体が青い光でゆらめく中、天井や足元を泳ぎ去る生き物たち。思わず「おおっ!」と避けてしまいそうな迫力があります。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ブリにカンパチにヒラマサ・マダイ。能登島がある七尾湾は入り口が狭くなっていることもあり、いろんな魚が日本海から入っては居つき、「天然のでっかい定置網状態」なのだとか!

多様な魚が生息する能登島だからこそ、このような展示を可能にしたというわけです。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

水槽の2か所に設置された「観察ドーム」は、週末には争奪戦になるほどの人気スペースです。回廊よりもいちだん下に設置されたドームに入って、回遊する魚を下から眺めてみましょう。
こんな視界ですよ。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

水の底に立って海面を見上げているようですね。
「観察ドーム」やジンベエザメ館の円形窓は程よい狭さ。カップルで並んで眺めると、自然とふたりの距離が縮まりそうですね。一応小声で言っておきます。

3.4 マダイの音と光のファンタジア

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(画像=『たびこふれ』より引用)

同じ本館内にある「レクチャーホール」。2,000匹のマダイ達が踊る様子を見ていきましょう。音の出る方向に反応して泳ぐマダイ達は、リチャード・クレイダーマンのピアノ、「渚のアデリーヌ」と光に合わせて、水槽いっぱいの「舞い泳ぎ」を見せてくれます。

  • マダイの音と光のファンタジア:1日2回/所要時間約5分

3.5 能登島の多様さを体感できる展示の数々

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(画像=『たびこふれ』より引用)

水中から眺めるような景色を堪能した後は、一気に水辺に上がりましょう。

のと海遊回廊の出口では、水槽の中で生き物たちに触れることができます (水から上げて手の上で触るのはNG)。ヤドカリの殻が意外とごつごつしていたり、ヒトデが驚くほど動かなかったりと、新しい発見がいっぱいです!触った後は、横の手洗い場でしっかり手を洗うのを忘れずに。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

回廊の出口では、能登島近海の魚たちを展示しています(ホッケ・ミズダコ・カレイ等)。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

お子さま連れの方は、ここでじっくり生態を観察していきましょう。明日から、何気ない食卓が「学びと気づきの場」に変わるのではないでしょうか?

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(画像=『たびこふれ』より引用)

能登島近海の多様さを体感するなら、帰りにスーパーに寄るのもいいですね。能登にあるスーパーの鮮魚売り場は、都会では太刀打ちできないほど豪華で新鮮です!

3.6 イルカたちの楽園・ペンギンの家

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)
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(画像=『たびこふれ』より引用)

「イルカたちの楽園」は、海と太陽がバックだからダイナミック! 本館を出てすぐ驚くのはその景色。対岸にある奥能登の山々を、ぐるっと一望することができます。

出口の目の前にあるプール「イルカたちの楽園」は、まるでプールが海と一体化したかのように見えるつくりになっているのです。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

プールの左側にあるペンギンの家は、隠れた写真撮影スポット。能登の海をバックに、間近でイルカやペンギンを撮影できます。さあ、目を離さないで!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

あっ、目を離した隙に飛び込んだ!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

プールに向かって右側の階段を降りると、下からイルカをゆっくり眺められる「トンネル水槽」に。頭の上をイルカやペンギンが優雅に泳いでいて、水の中を並んで歩いているような感覚が味わえます。

3.7 イルカ・アシカショー

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(画像=『たびこふれ』より引用)

「イルカ・アシカショー」のステージはとてもシンプルなデザインですが、ここは高台になっていて、穏やかな七尾湾が見渡しやすくなっています。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

そしてこのプール、イルカとの距離が近い!普通に座っているだけでイルカの肌つやまで見えるかのようです。みっちり鍛えられたカマイルカやカリフォルニアアシカ達は、ボールやフラフープで次々と技を決めたり、はるか頭上のボールを目指して跳ねたりと大忙し!見る人を飽きさせません。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

イルカショーも手が込んでいて、季節ごとに内容が変わるのだとか。バレンタインデーにはボールの代わりにチョコが入った箱を客席に運ぶなど、季節別のネタが仕込まれていることもあるそうで、色々なパターンを見たくなりますね!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

イルカが凄い技を決め続けた後で出てくるのは、巨体をズシズシ揺らすアシカ。実は芸達者なアシカ君。いきなり高速ジャンプと輪くぐりでお客さんを驚かせます。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここからがアシカの本領発揮。プールの中央部にあるお立ち台で、巨体を揺らしながらダンスを踊ってくれます。激しく動いていても「ピタッ!」と止まるさまは、ブレイクダンスの決めポーズを見ているかのよう。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

お子さまはお立ち台の近くにスタンバイ!アナウンサーの呼びかけに応じると、輪っかを投げてアシカにキャッチしてもらうことができるかも。のとじま水族館のアシカはなかなか頑張り屋さんで、少し手元がずれても、子どもたちのために頑張ってキャッチしてくれます(取れない時もあります。あしからず!!)。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

アシカは最後に、客席前の通路を通って帰っていきます。飼育員さんに寄りそってバタバタと帰るアシカは、仲良し同士で下校しているようなワチャワチャぶり。ちょっと羨ましいですね。

  • イルカ・アシカショー:毎日開催/所要時間合計20分程度

4. のとじま水族館の見どころ:海の自然生態館ほか

「海の自然生態館」では、土地の段差をうまく利用した高さ6メートルのイワシの水槽が設置されています。

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4.1 イワシのビッグウェーブ

必見なのが、1日2回の「イワシのビッグウェーブ」。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

1万尾ものイワシがビッグウェーブを起こす秘密は、水槽の中央にある上向きの管。ここからエサが噴射された瞬間に、それまでの輪が一挙に大きくなり、水槽いっぱいにイワシの乱舞が始まるのです。

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ここにいるのは、大きさ30cmほどの超大ぶりなイワシ。その巨体いっぱいに太陽光が反射して、もうキラキラが止まりません。イワシってこんなにキレイな魚だったんですね!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

この水槽には敵がいないので、安心しきったイワシは自然界では有り得ないほどの大きな円を描いて泳ぐのだとか。捕食されなければ最長で10年ほど生きるイワシ。数が減ることもあまりないないそうです。

  • イワシのビッグウェーブ:1日2回/所要時間約5分

4.2 アザラシ万華鏡

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(画像=『たびこふれ』より引用)

好奇心旺盛なアザラシ。狭い入口に入り......。
円柱の水槽を一気に泳いで上がる!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

水槽左手には、流氷をイメージした「アザラシテーブル」が設置されています。お食事の時間が近くなると、テーブルにちょこんと顔を乗せて、飼育員さんを見つめるアザラシさん。

そんなまっすぐな瞳で見つめられると、飼育員さんも早めに準備を......ということもなく、きっちり時間通りに「お食事タイム」は始まります。

4.3 アザラシのお食事タイム

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(画像=『たびこふれ』より引用)

飼育員のお兄さんがエサを持ってくると、アザラシの興奮は最高潮!その表情は「早く!早く!」と訴えているかのようです。

しかし、お食事の魚がもらえるのは、日ごろから訓練された芸を披露してから。2匹でガラスに顔をつけたり、息でガラスを曇らせたり、腹筋したりと大忙し。

そして、のとじま水族館のアザラシはこんなことも仕込まれています。
お子さまにはちょっとびっくりかも......!?

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(画像=『たびこふれ』より引用)

はい、「ぶっちゅー」です。
アザラシはお互いの鼻を合わせて仲間の確認をする習性があるそうで、これを生かしたのがお得意の芸、「ぶっちゅー」。この日は何と、1分6秒に渡って熱い「ぶっちゅー」を繰り広げてくれました。

  • アザラシのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分

4.4 クラゲの光アート

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(画像=『たびこふれ』より引用)

本館出口近く、一見見落としそうな暗い分岐を入ると、そこはゆらゆらゆらめくクラゲの世界。外の活気が嘘のように静かです。ここは静かに、写真をご覧下さい。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

海の中でこの距離にいたら、確実に刺されるでしょうね。静かに眺められるのは水族館ならではです。

4.5 ラッコのお食事タイム

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(画像=『たびこふれ』より引用)

かつては国内の水族館に100頭以上もいたラッコですが、確保が難しい事情もあって、現在では6施設、8頭のみ。その中でものとじま水族館にいるラッコ「ラスカ」は既に24歳、人間年齢だと90歳越えのおばあちゃんラッコなのです。食べるのはサケ、タラ、ホタテ、イカなど。「お食事タイム」でエサの解説があると、ギャラリーからは「豪華だなぁ」との声が上がります。

【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
(画像=『たびこふれ』より引用)

しかし、このおばあちゃんが結構気難しい!食べ物へのこだわりが強く、ホタテを丸ごとあげても貝柱だけ食いちぎって残りを捨てたり、おいしい部位だけ食いちぎって残りはポイしたりと、とにかく食には妥協しないんだとか。
しかもエサをあげる順番でもまったく反応が違うため、飼育員さんもラスカのご機嫌を伺いながら、「ゆっくりしたせめぎ合い」が続きます。

食事の合間には、まるで番茶をすするようにポリポリ氷をかじるラスカおばあちゃん。ちょっと頑固なおばあちゃんラッコ、元気なうちに会いに来てください!

  • ラッコのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分

4.6 水族館裏側探検隊

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(画像=『たびこふれ』より引用)

毎週土曜日には、飼育員さんが水族館の裏側を案内してくれます。迷路のような構内を歩きながら、展示水槽の裏側やエサ切り場、隠れた水槽や生きものをじっくりと見学できます。

他の地域出身の飼育員の方は、「日本海側なのに定置網にジンベエザメが入ってくるって!」と、移住してきた当初は能登島の海の多様性に驚きを隠せなかったのだとか。飼育員さんのお話で、より一層興味と知識が深まります。

  • 水族館裏側探検隊:毎週土曜日開催/先着10名