SCノットを簡単に③「最速最強」

三方向に引き締める

【連載】結束力100パーセント!キーホルダーノットを覚えよう!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

7割程度締ったら結束部を濡らし、本締めに入ります。今度は三方向のラインをいろいろな角度と力で締めて行きましょう。締め込むメインは「本線とリーダー」です。仮締めの時と違い、PEライン本線の端糸と共に三方向に引きます。最後に本線ラインとリーダーをギュッと引っ張って確実に止まっていることを確認したら実は結束自体はこれで完成です。文章で書くと長いですが、ここまで30秒ほどしかかかっていません。

留め結びでフィニッシュ

【連載】結束力100パーセント!キーホルダーノットを覚えよう!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

PEライン本線とリーダーを引っ張ってみて強度に問題が無さそうなら、リーダーの端糸を2mmほど残してカットします。カットして余った部分をライターの「遠火」で炙り、玉を作ります。これでほとんど抜ける心配が無くなりましたが、できればPEラインの端糸を本線にハーフヒッチしましょう。回数は前通しと後ろ通しを交互に2回づつもすれば充分です。最後は留め結び(エンドノット)で締めましょう。ここまでやれば完璧ですが、約2分の行程です。

焼玉留めが分かる画像

ショックリーダーの端糸をライターで炙って焼玉留めしてあるのが分かる画像です。焼きコブを作ったら必ずハーフヒッチを何回かして、「焼きコブが本線に干渉しなくなるまで」巻きましょう。コブの擦り切れでリーダーを失うことは結構ありますから、ここはギュッと詰めて巻きます。

オーソドックススタイル

急なラインブレイクに

磯釣りでランガンなどをしていてタックルボックスとの距離があったり、巻きつける道具を持っていなかったりということはあると思います。そのためにキーホルダーを使わずに手指だけで編む方法も説明しておきますね。SCノットはもともと船上であっという間に結束させるために釣り船の船長が考え出したノットですので、オーソドックススタイルもそんなに難しくはありません。ちなみにSCノットの「SC」は「ショックアブソーブド・キャプテンノット」の略です。

SCノットを動画で確認

結局は同じことをするのですが、キーホルダーやカラビナを使う理由は3つの利点があるからです。まずは30回とか40回巻く時の手間が省けますね。次に、巻くために「重力」を使いますから、きっちりときつく巻けます。手指では押さえながらでなければなかなか硬くは編めませんからね。そして最後に、「二重巻きになりにくい」という利点があります。指で緩く巻くと、時々締めなければ緩んだ部分が重なることがあります。これはノットでは絶対タブーです。キーホルダーノットではほとんど重なることはありません。