■ ビルの下をくぐって参拝 虎ノ門金刀比羅宮
港区虎ノ門、東京メトロ銀座線虎ノ門駅からすぐの場所にあるのは、虎ノ門金刀比羅宮。ここは1600年に当時の讃岐国丸亀藩主、京極高和が三田にあった江戸屋敷に地元の金刀比羅宮を勧請したのが始まりです。

その後1679年の大名屋敷替えにより、三田から虎ノ門に移転した丸亀藩の江戸屋敷。屋敷内の金刀比羅宮もそれにあわせ、現在地(丸亀藩江戸屋敷跡)に遷座しました。
金刀比羅宮に参拝したいという江戸町民の要望は多く、特にこんぴら信仰が熱を帯びた文化年間(1804~1818)からは毎月10日に屋敷を開放して、一般の参拝を許したといいます。境内の一部には金刀比羅宮と三井不動産が共同開発した虎ノ門琴平タワーが建ち、社務所のある1階ピロティ部分が表参道という、日本唯一の構造も特徴。

拝殿正面に立つ銅鳥居は文政4(1821)年に奉納されたもので、世話人らの住所を見ると江戸市中に信仰が広まっていたことが分かります。柱には四方を守護する青龍・玄武・朱雀・白虎の像も取り付けられており、当時いかに崇敬を集めていたかも感じることができます。



鳥居のかたわらには、いわゆる「お百度参り」に使われる、元治元(1864)年の銘が刻された百度石もあります。お百度参りをする人は拝殿で願掛けをしたのち、この百度石のところまで戻り、また折り返して願掛けをする……ということを繰り返しました。

社殿のうち、総尾州檜造りの拝殿と幣殿は1951年に戦災復興で造立されたもの。設計は社寺建築に精通し、築地本願寺でも知られる伊東忠太によるもので、東京都の歴史的建造物にも指定されています。
今回ご紹介した3社は、遥拝殿、宮司自らが分祠、大名が江戸屋敷に勧請と由緒は異なるものの、どれももとになった神社同様に人々の崇敬を集めるところ。東京からでも現地同様に、皆さんの願いを聞き届けてくれると思いますよ。
(咲村珠樹)
提供元・おたくま経済新聞
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