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ノーネームノットのリーダー結束方法
ノーネームノットの注意点

ノーネームノットのリーダー結束方法

リーダー側に8の字を作る

【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)
船舶免許を取られた方はおわかりでしょうが、ロープワークの一つに「8の字結び」というものがあります。そう、講習では「あまり使わない結び方です」とか言って安心させておいて、試験の時にいきなりやらせるアレです(私の試験官だけ?)。ナイロンリーダーで丸を作ったら、本線にもう一度巻きつけて最初の丸に端を通します。ここでぎゅっと締めてしまわないで8の字をキープします。 こんな感じです
【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

太いロープなどのストッパーや持ち手に使ったり、縄梯子を作ったりと登山ではよく使うノットらしいのですが、海釣りではあまり使いません。この形になればどんな縛り方でも構いませんので、ご自分のやりやすい結び方で8の字を作って下さい。

8の字を縫うようにPEを通す

【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

できたナイロンリーダーの8の字にPEラインを通していきます。この時8の字の真ん中の線を縫うようにPEラインを入れて行きますが、必ず「縫って」下さい。どちらか一方だけ通っていれば一応は結べますが、すっぽ抜けの原因になります。実は対象物を離して見なければ目の焦点が合わない筆者には一番つらい作業なんです(ええ、ジジィですから)。

8の字を指で押さえPEを巻きつける

【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ナイロンリーダーの8の字を縫ったPEラインとともにずれないようにつまみ、PEラインをリーダーに巻いていきますが、慣れないうちは20cm以上PEラインを出してから巻きつけを始めましょう。歯を使って軽く締め込みながら10回から15回巻いて、ハーフヒッチで止めたら同じ回数巻き戻します。

8の字を締め込みハーフヒッチ

【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)
最初に作った8の字にPEラインを戻し、「軽く」8の字を締め込んだらメインライン(PEライン)とショックリーダーの余分な端を同時にハーフヒッチで巻き止めしていきます。これはハーフヒッチを外巻きと内巻きの交互で10回前後でOKです。 ### 締め込んで止め結びをしたら結束完了
【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ナイロンリーダーを巻き終わりのぎりぎりのところでカットしたら、本線に最後の巻き込みをしていきます。これもハーフヒッチで5回から10回で良いと思います。巻き込みが終わったら「締め込み液(別名ツバ)」をたっぷり付けて締め込みます。最後をできれば止め結びで止めて、ノーネームノットの完成です。

ノーネームノットの注意点

【連載】8の字ぐるぐるノットで差をつけろ!名も無き結束「ノーネームノット」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ノーネームノットでリーダーを結束する場合、技術的な注意点は締め込み時に摩擦で焼き切らないように濡らすくらいなのですが、それはどのノットも同じですよね。他のノットと違うところは手順で「8の字を縫うようにPEラインを通す」というところがあったと思いますが、ここのPEラインは「往復で同じ道を通して」下さい。ここをクロスさせてしまうとPEライン同士が干渉しあって切れる可能性がでてきてしまいます。

どんな結束方法でも100%は超えない

ノーネームノットの結束強度(ノットを作ったところから切れる)が約80%の強度だと言われています。最強ノットと呼ばれる「PRノット」やいわゆる「強摩擦系ノット」と呼ばれる結束方法では100%の強度の検証結果が出ているものもありますが、どちらにしても(当然)ラインの強度を上回る数値は出ません。釣り物の大きさや強さに合ったショックリーダーを使用しましょう。