目次
サイトの導線設計が重要な理由
サイトの導線設計の考え方と作り方

サイトの導線設計が重要な理由

ここまで、サイトの導線設計の概要を解説してきました。ここからは、サイトの導線設計が重要な理由を紹介します。

● コンバージョンを増やすため
● SEO評価を高めるため
● 企業のイメージを向上させるため

それぞれ順番に見ていきましょう。

コンバージョンを増やすため

サイトの導線設計を行うことで、コンバージョンが増えることにつながります。冒頭でも紹介したとおり、サイトの導線設計を行っただけで、売上が2倍に増えたケースも存在します。

サイトの導線設計を行うことでコンバージョンが増える理由は、ユーザーが求めている情報を、適切なタイミングで伝えられるためです。ユーザーが料金を知りたい際に、料金ページへの導線が分かりやすければ適切に遷移し、コンバージョンに至ってくれます。

コンバージョンは売上に直結する指標であるため、サイトの導線設計は必ず行うようにしましょう。

SEO評価を高めるため

サイトの導線設計を行うことで、SEO評価も高まります。ユーザーが適切に複数のページを遷移するため、回遊率や滞在時間などの指標が高まるためです。SEO評価が高まれば、新規でページを作成した際も、比較的早くインデックスしてくれるようになります。

企業のイメージを向上させるため

回遊しやすいWebサイトは、UXやユーザビリティが向上します。その結果、企業のイメージが向上することにもつながります。そして、イメージが良いWebサイトはユーザーも拡散したいと思ってくれるので、SNSでも自然とWebサイトやページを拡散してくれるようになります。

サイトの導線設計を行うことはメリットしかないため、熟考したうえで取り組むことが重要です。

サイトの導線設計の考え方と作り方

サイトの導線設計は、初めて取り組む人には非常に難しいと感じるかもしれません。実際、サイトの導線設計を専門に行う人も存在するぐらいなので、一朝一夕で成功するものではないでしょう。少しでも良いサイトの導線設計を行うためにも、下記3つを意識するようにしましょう。

● Webサイトの目的を明確にする
● ターゲットを細かく選定する
● ターゲットが問い合わせしやすい導線を設計する
● 効果検証を行い続ける

それぞれ順番に解説します。

Webサイトの目的を明確にする

はじめに、Webサイトの目的を明確にしましょう。目的は、言い換えればユーザーのゴールであり、コンバージョンです。Webサイトの目的が「資料請求を獲得すること」の場合、資料請求ページへの適切な導線を設計する必要があります。

一方で「電話問い合わせ」の場合、電話をしやすい作りにする必要があるでしょう。Webサイトの目的によって適切な導線は異なるので、先に目的を明確にすることから始めましょう。

ターゲットを細かく選定する

次に、ターゲットを細かく選定することが大切です。学習塾を例にしたよくある失敗事例は、「30代の親御様に見やすいWebサイト」というケースが考えられます。一見すると、30代という年齢で絞り込みつつ、保護者をターゲットにしているので、ターゲットは選定できていると思うかもしれません。

しかし、ターゲットがどのような状況や背景があって問い合わせするのかを考えないと、コンバージョンは最大化できません。たとえば学習塾のケースでは「他の学習塾で成績が上がらなかった」「複数の塾の無料体験会に参加している」など、状況が異なります。

これらの状況まで細かく検討することが重要です。

ターゲットが問い合わせしやすい導線を設計する

ターゲットや状況・背景が決まれば、次にターゲットが問い合わせしやすい導線を設計しましょう。たとえば、先ほどの学習塾のケースで「複数の塾の無料体験会」に参加している人をターゲットにする場合、無料体験問い合わせのページに遷移させる必要があります。

同時に、無料体験会を開催している日程やカレンダーで予約ができると便利でしょう。こういった形のように、ターゲットが問い合わせしやすい導線を設計することが重要です。

効果検証を行い続ける

最後に、効果検証を行いましょう。Googleアナリティクスや分析ツールを活用して、実際にユーザーがどのように遷移しているかを確認します。その遷移を基にユーザーの心情分析を行い、適切なページを作成したり、導線を設計し直したりすることが重要です。