CSRのデメリットは?

CSR活動には、デメリットがないわけではありません。CSR活動によるデメリットは下記のとおりです。

● コストが上がってしまう
● 人員不足も起きる可能性がある

それぞれ順番に解説します。

コストが上がってしまう

CSR活動にリソースを投下することで、当然ながらコストが上がってしまいます。特に、設立当初の企業であれば投資できる資源も限られており、キャッシュフローが悪くなってしまうのは目に見えてしまいます。また、設立当初にCSR活動に投資するよりも、取引先の拡大や販路拡大に投資したほうが、売上が伸びる可能性は高いです。

そのため、CSRは設立当初の企業よりも、安定して投資できる企業のほうが向いていると言えるでしょう。

人員不足も起きる可能性がある

CSR活動に人員を割くことで、当然ながら人員不足が起きる可能性も考えられます。これにより、本業に割くリソースが圧迫されるのは本末転倒です。なかには、CSRに取り組みたいものの、そもそもの人員が不足しており、CSR活動を行えない企業も多いでしょう。そのため、人的リソースを安定して投下できるまでは、CSR以外の活動に注力したほうが良いかもしれません。

CSRでは具体的に何を行う?

ところで、CSRと一口に言っても、具体的に何を行えば良いのか分からない人も多いかもしれません。CSRは多岐にわたりますが、下記のような内容が考えられます。

● 関連法規を遵守すること
● 地球環境に関するボランティア活動
● 取引先との良質な関係構築
● コンプライアンスの遵守
● 従業員支援と職場環境の整備

CSRはステークホルダーに対して社会的責任を負うことなので、広義で考えれば、ステークホルダーのためになる行動を行うという理解で問題ありません。それぞれの企業ごとに取り組むべき内容は異なるため、自社の状況に鑑みて進めるようにしましょう。