目次
寝袋の選び方⑥ダウン素材の特徴と種類
寝袋の選び方⑦化繊素材の特徴と種類

寝袋の選び方⑥ダウン素材の特徴と種類

ダウンの特徴

ダウン素材の代表的な特徴は保温性の高さですが、他にも軽量、収納時のコンパクトさ、そして化繊素材と比較して高価であることが挙げられます。ダウン素材のシュラフは特に寒い環境でのキャンプにその効果が発揮されます。軽量や荷物の面積を減らすコンパクトさは登山やリュックを背負って山奥で行うソロキャンプでも重宝されます。機能性が良いので高価になものが多いので用途や長く使えることを考えて選ぶことが大切です。

ダウンの質フィルパワーとは?

ダウンであればどれも同じというわけではなく、ダウンの質によって保温効果も大きく変わってきます。ダウンの質はFP(フィルパワー)という数値で表現されます。この数値が高いほど保温性が高く質の良いダウンということになります。質の高いダウンをしていれば少量、軽量、コンパクトなものでも高い保温機能があります。登山や極寒の地で使用する場合には特に重要な要素になるので、価格や厚みだけで判断せずフィルパワーも参考にすると良品を選ぶことができます。

ダウンシュラフの選び方

寝袋の選び方を完全ガイド!意外と知らないチェックポイントをご紹介!
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

ダウン素材のシュラフでも封筒型とマミー型があります。封筒型であれば寝ている時の動きやすさや、ファスナーを開けて掛け布団にして温度調節できるなど汎用的に使用できますが、密閉性は落ちるので極寒の環境ではマミー型に劣るところがあります。逆にマミー型は密閉性が高いですが、寝心地の窮屈さや暑い時の温度調節がむずかしという点があります。それぞれデメリットを解決したものもありますので価格と用途を比較して選びましょう。

寝袋の選び方⑦化繊素材の特徴と種類

化繊素材の特徴

化繊とは化学繊維の略で、一口に化繊といってもその材質はいろいろなものがあります。全体的な特徴としては保温性や軽量性、コンパクトさはダウンには劣り、重くて大きいものが多いです。ただ最近では化繊の質も向上して暖かく軽いもの増えてきています。荷物を持って歩いていくようなアウトドアには向いていませんが、逆に重量や荷物を気にしないで良い環境では安価で使い勝手の良い素材です。

内側素材の違い

一般的なシュラフは中綿のみのものがほとんどですが、冬用の化繊シュラフは内側が裏起毛になっているものがあります。内側が裏起毛の化繊シュラフは冬限定の仕様ですが肌触りが、柔らかくフカフカで家の布団で寝ているような寝心地の良い環境にできます。裏起毛は生地が厚くなりますが空気の層をしっかりとつくり保温性も高い素材です。ダウンより安価で手に入りやすく、大きさや重量を気にしないキャンプであれば十分活躍してくれます。

化繊素材の活かし方

化繊素材のシュラフは本格的な冬登山や荷物を気にするソロキャンプ、ツーリングにはデメリットが多いですが、一般的な気候で行うキャンプであれば十分適用できます。中に毛布を足したり冬用の化繊シュラフを重ねるなどすれば、わざわざ高い冬用のダウンシュラフを購入しなくても済みます。機能性や価格の高いものを買い足すのではなく、今あるもので工夫するのもアウトドアの楽しみ方です。