プログラマー・エンジニアの収入の実態

プログラマー・エンジニアの平均年収は、日本全体の平均比べ高い傾向にある。
しかし、スキルレベルに左右される場合が多く、収入にばらつきがあるのが現状だ。
ここでは、経済産業省が発表したデータをもとに全体の平均年収やスキルレベルによる違いを解説する。
平均年収

引用:IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果/経済産業省
上記グラフは、IT関連作業の給与水準を示したものであり職種によって年収が大きく変動することがわかる。
全体で見た場合のプログラマー・エンジニアの平均年収は592.2万円だ。
国税庁より発表があった『令和3年分 民間給与実態統計調査』によると日本全体の平均年収が443万円であったため、プログラマー・エンジニアの年収は高い傾向にあると言える。
しかし、これはあくまでも全体の平均のため誰しもがこの水準に到達できるとは限らない。
高収入を目指すのであれば、専門的なスキルや経験などが必要不可欠だ。
スキルレベルによる違い

引用:IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果/経済産業省
上記グラフによると、プログラマー・エンジニアの年収はスキルレベルによって左右される部分が大きく、レベルが高いほど年収も高くなることがわかる。
レベル1からレベル3までは年収の上昇は緩やかであるのに比べ、レベル4以降は上昇幅が大きくなっている。このことから、スキルレベルは年収に大きく影響しているといって差し支えないだろう。
着実にスキルを身につけ、経験を積んでいくことで今後の収入の増加が期待できる。
以下が各レベルの詳細である。
- レベル1:新人・初級者/仕事に慣れ始めたレベル
- レベル2:上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル
- レベル3:独立して仕事ができる中堅人材レベル
- レベル4:部下を指導できるチームリーダーレベル
- レベル5:社内での指導者・幹部レベル
- レベル6:国内で著名なレベル
- レベル7:国際的に著名なレベル
フリーランスの平均収入
必要なスキルが身についている場合は、フリーランスのプログラマー・エンジニアとして働く選択肢もある。
フリーランスのプログラマー・エンジニアは主に、在宅ワークを中心として個別案件を請け負う場合と、クライアントのもとで長期的な案件を請け負う場合に分かれる。
結論からいえば、クライアントのもとで長期的な案件を請け負うパターンのほうが収入が高い傾向にある。
長期的な案件を請け負っているフリーランスの平均年収はおよそ700~1000万円と言われている。日本全体の平均年収を大きく上回っていることは明らかだ。
しかし、注意しなければならないのが仕事の継続性である。
フリーランスは高収入を目指せる一方で、いつ仕事が途切れるかわからないリスクを秘めている。