目次
コースタイム
登山道中レポート

コースタイム

  • JR笹子駅発(7:50)
  • 林道との交差(10:10~10:20)
  • 宝越え分岐(10:50)
  • 角研山(11:11)
  • 鉄塔(11:30)
  • 本社ヶ丸山頂(12:34~13:20)
  • 清八峠(13:55)
  • 変電所付近登山口着(14:57)
  • タクシーで大月駅まで移動

註:タクシーは配車距離範囲の関係から変電所⇔笹子駅間のみの送迎はしてもらえません。大月⇔変電所間ならOKです。タクシー料金は約4,000~7,000円位かかります。

往路の登りで"林道との交差"までの間に道迷いがあり、ロスが生じていますので、その点ご了承ください。

登山道中レポート

JR中央本線笹子駅から出発します。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

この登山コースは「本社ヶ丸」と「清八(せいはち)山」の二山に登るのですが、登り方は大きく2通りあります。①東周り(酒遊館)と②西周り(変電所)です。私は急な下り道が苦手なので事前に大月観光協会に聞いてみた所、どちらかというと東周りで登る方が急登だそうです。つまり西周りを取ると復路が急な下りになる、ということですので今回は東周りのルートを取ることにしました。

いつものように出発地で記念撮影。メンバーは「チームK」の精鋭3名+私です。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

笹子駅を出て右方向に進みます。左手に「笹子餅」のみどりやさんが見えます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

今は国道20号線(甲州街道)沿いに建っていますが、もともとは旧甲州街道の笹子峠の麓にあったお店だそうです。昔は旅人でさぞ賑わったことでしょうね。

>>>「笹子餅」のみどりやさんの情報はこちら

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

笹子で造られている甲斐の銘酒「笹一」酒造の前を通ります。酒蔵見学もやっているそうで、個人的には立ち寄りたい気持ちを振り切って山男は山に向かいます(笑)。

車道と交差する川の手前を右に曲がって山に入っていきます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

いきなり山道に入ったかと思いきや林道とも交わりながら登っていきます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

どうやらこの辺りから登山道に入っていくようなのですが。。。登山靴の紐を締め直して、と。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

恐らくこの辺りから道を間違ってしまったのかもしれません。本来の登山ルートより右に逸れてしまったようです。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

とりあえず人が歩いたらしき跡はある為、尾根へ尾根へと登っていきます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

GPSと見比べながら「う~ん、違うみたいだなぁ・・・」歯を食いしばって登った尾根の先に道は無く、沢へ下る急斜面があるだけでした。この先の道は正直写真を撮る余裕はありませんでした(笑)滑らないように転ばないように木をつたいながら道なき道を急激に降りていきます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

どうにかこうにか沢まで下りてきました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

本来の登山道に戻るまでしばらくはまた道なき道を登りました。「どうやら本道に合流できたかな?」と思うとまたこの急登です。勘弁してぇ~

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

正直この時点で「今日は本社ヶ丸までたどり着けないんじゃないか、笹子駅まで戻った方がいいんじゃ・・・」と弱気になっていました(笑)

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

道の脇に鉄塔が現れ、プラスチックの階段(これも崩れていましたが)を登りきると・・・

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

車道に出ました。この時点で10:10。出発から2時間20分格闘していたことになります。ザックをおろして10分休憩。メンバーみな言葉少なく。。。結果的には地図上のコースタイム(2時間10分)から10分遅れただけで済みましたが、体力をかなり消耗してしまいました。ここからまだ2時間以上歩かなければ本社ヶ丸山頂には到着できません。・・・さあ気力を振り絞って登るぞー!

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

この先の道もフラットな所もありましたが基本的には登りが続きます。ただ思いました。「ちゃんとした登山道ってなんて歩きやすいんだぁ、ありがたや~」

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

車道との交差地点から30分で尾根に出ました。「宝越え」という分岐です。そこを右に折れて更に進みます。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

「宝越え」分岐から歩くこと20分。11:10に角研(つのとぎ)山に登頂です。標高1,377メートル。角を研ぐ山って面白いネーミングですね。鋭利でちょっと恐そうな名前です。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

さらに尾根沿いに進むこと20分。本コースの中でこの間の道は歩きやすかったです。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

急にぱっと視界が開け、送電鉄塔が現れました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

広い草っぱらの斜面を登ると、

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

11:30鉄塔着。ぐぁ~気持ちいい~。(この日の登りの中でようやく味わえた爽快感)

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

周囲の山々も見渡せます。この場所で10分休憩。各自行動食を摂り、栄養補給しました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

11:40鉄塔発。さあもうひと踏ん張りで待ちに待った本社ヶ丸山頂です。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

基本、尾根歩きですが、小さなアップダウンを繰り返していきます。徐々に山に岩肌が見え出してきました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

12:35 本日のピークである「本社ヶ丸」着。笹子駅から4時間45分(休憩込み)で登頂!あ~ちかれたび~

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

残念ながら山頂から富士山は拝めず。私たちの後ろに見えるのが三ツ峠山(1,785m)で、晴れていればその右後ろに富士山の雄姿が見えたはずなのですが。。。でも山頂からは360度見渡せますので他の山々の雄姿を確認できました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

では本社ヶ丸山頂からの眺望を動画でどうぞ~

それでは山登りのお楽しみ、お昼ごはんです。本社ヶ丸山頂は広くなく10名もいれば一杯ですが今日は先客がお二人ほどでしたし、風もなく暖かかったので山頂で食べることにしました。。今日の私のメニューは・・・

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

日清のカレーメシ!「チームK」のK隊長が「山登りにぴったり!」と太鼓判を押す逸品です。軽くて本格スパイスが効いたカレーです。200円そこそこのお値段でありながら、登山の為に生まれたような(?)本格派食品。お湯を入れて5分待った後、ルーが溶け米が水分を吸うまでグルグルひたすらかき混ぜる(この"ひたすら"がコツです)と、

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

濃厚なカレーリゾットの出来上がり。インスタント食品としてはかなりの品質です。写真では見えませんが、下の方に肉など具もしっかり入っています。

さて副食でランチパックを持ってきたのですが、

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

気圧で袋がパンパンです。さすが標高1,630メートル。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

山グルメのI隊員はトマトクリームソースパスタソーセージ添え。下の白いのは、紙製のテーブルです。山の上で地面を平らにするのは結構大変なんです。I隊員いわく「とっても便利でもう手放せないよ」と言っていました。

昼休憩を45分取って13:20に本社ヶ丸を出発!と、いきなり現れたのが、、、

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

見てください、この岩場を。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

送電鉄塔~本社ヶ丸~清八峠までは岩場、細尾根が続きます。東丹沢の三峰山を思い起こさせるようなスリリングな道です。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

しかしアップダウンはさほどでもないので慌てずゆっくり進めばさほど怖くはありません。あの急登に比べれば楽しい山歩きです。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

この2~3日冷え込みましたので、北斜面は雪が残っており、凍結部分もありました。観光協会の方が「念のため軽アイゼンはあった方が良い」とアドバイスいただきました。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)
【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

幸い軽アイゼンは使わずに済みました。本社ヶ丸を出発して35分、清八峠に着きます。ここから清八山まで片道10分程度で往復できますが、今日の天候だと富士山は望めず、下山後のスケジュールも押していたので今回は清八山は見送って下山します。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

この下り道(約1時間)が曲者でした。斜度は往路の登りよりキツくはなかったし、上の方は土が凍って固まっていたので歩きやすかったのですが、下の方は土が溶けてぬかるみになっていて滑りまくりました。いや厳しかったです。後から思いだしてみても往路の急登と同じくらい歩きにくくしんどい道でした。(ここも写真を撮る余裕なぞとてもなく(笑))

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

登山口には鹿ネットが張られていました。山から鹿が里に下りてこないようにする為ですね。この辺りは昔から鹿がたくさんいて、猟師が獲って貴重なたんぱく源として食べられていたそうです(大月タクシーのK運転手さん談)。

【秀麗富嶽十二景】最終十二番山頂の「本社ヶ丸」はマジきつかった。。。
(画像=『たびこふれ』より引用)

いいこともありました。こういう水墨画のような幻想的な風景も目にすることが出来たのです。