キャリア教育は今が過渡期

以上、簡単ではありますが、10年間この業界に現場で関わっている立場で書かせていただきました。やや悲観的に書きましたが、今後発展していく兆しはあります。企業の新卒採用方針、大学の入試制度改革、学習指導要領改訂など、徐々にではありますが変化しています。

GIGAスクール構想によって、子どもたちには1人1台PCやタブレットが貸与されました。小学生のうちからプレゼンテーションをしたり、パワーポイントで資料作成をしたりと、大人顔負けの経験をする機会が増え、「答えがない問題を仲間と議論しながら考える」ことに時間が割かれるようになりました。

まだまだ試行錯誤が続く教育業界ですが、いまが過渡期だと感じます。私もできることに取り組みながら、キャリア教育の普及に貢献していきたいと考えています。


著者プロフィール

羽田啓一郎

株式会社Strobolights 代表取締役

立命館大学卒業後、株式会社毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)に入社。大手企業を中心とした新卒採用営業に従事したのち、キャリア甲子園などのキャリア教育新規事業を責任者として多数立ち上げる。2020年3月にマイナビを退社し、独立。現在は企業のアドバイザーや大学での講師業の傍ら、自らも学生コミュニティを運営している。