ダウンジャケットの正しい洗い方
1.まずはダウンジャケットの洗濯表示をチェック

すべてのダウンジャケットが手洗いできるわけではありません。製品によっては家庭で洗濯できないものもあります。
そのため、まずはダウンジャケットに縫いつけられている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示のなかでチェックするのはこの部分です。

このマークに「×」がついていると、家庭での洗濯はできません。

その場合は、クリーニング業者に依頼しましょう。
2.水をためてダウン専用洗剤と混ぜる

バケツ、たらい、洗面台、浴槽などに水をため、適量のダウン専用洗剤を入れてかき混ぜます。
使用する洗剤の量については、洗剤のラベルに記載されている内容を確認してください。
モンベルのダウン専用洗剤の場合は、水15Lに対してキャップ2杯(15mL)です。
ダウンジャケットの色落ちが心配な場合は、目立たない箇所に洗剤を塗り、問題ないかを確かめてから洗うようにしましょう。
3.ダウンジャケットを水に沈めて5分間つけ置きする

ダウンジャケット内の空気をしっかり抜きながら、ダウン専用洗剤を入れた水に沈めます。
空気が残っているとダウンジャケットが水に浮いてしまい、しっかり洗うことができません。
なかなか空気が抜けない場合は、縫い目から抜いてみましょう。縫い目には穴があいているので、簡単に空気を抜くことができます。
4.ダウンジャケットをやさしく押し洗いする

つけ置きによってダウンジャケットのなかに浮いた汚れを、押し洗いで排出させます。
羽毛やダウンジャケットの生地にダメージを与えないよう、力を入れずにやさしく洗うことが大切です。
押し洗いをしていると、水が少しずつ濁っていきます。

見た目ではわからなくても、ダウンジャケットはこんなに汚れているのです。
そのため、ダウン専用洗剤を使用して適度に洗濯をしてあげることがとても大切。
特に真冬のアウトドアで使えるようなダウンジャケットは高価なものが多いため、長く使うためにしっかりメンテナンスしましょう。
5.水がきれいになるまで何度もすすぎ洗いをする

ダウンジャケットの汚れでにごった水をすべて捨て、ふたたびきれいな水をためます。
そしてまたやさしく押し洗いをして、ダウンジャケットのなかに残っている汚れをしっかり排出。
この作業を水が濁らなくなるまで繰り返します。すすぎ洗いは最低でも2回はおこないましょう。
6.洗濯機で1分間脱水する

すすぎ洗いが終わったダウンジャケットを、洗濯槽の壁にピッタリと沿うようにセット。そして脱水コースを選択して起動します。
間違えてそのまま洗濯しないように注意しましょう。
脱水の時間が長いとダウンのかたよりが発生しやすいので、1回の脱水時間は1分にとどめておきます。
1分経過した時点でダウンジャケットを取り出し、脱水の具合を確認。
水が抜けてズッシリとした重みがなくなったらOKです。脱水が足りていないようであれば、さらに1分間脱水しましょう。
7.最後は乾燥機の低温でふっくらと仕上げる

脱水が終わったダウンジャケットを乾燥機に入れ、低温で乾燥させます。
家庭にある乾燥機を使用してもいいのですが、おすすめはコインランドリーの乾燥機。
コインランドリーの乾燥機は家庭用のものよりも大きく、ドラム内でダウンジャケットがよく動くからです。
この動きによって羽毛が広がり、ふっくらと仕上がります。
乾燥が終わったらダウンジャケットを取り出し、仕上がりを確認。
水分が抜けてダウンジャケットの重さがなくなり、しんなりとした状態から、ふんわりとした状態に変わったら完了です。