OECDの平均値が75.1%となりますが、フランス(70.1%)、イタリア(67.1%)は平均値を大きく下回ります。
これらの国は失業率が高いことでも知られていますが、そもそも就業率が日本とずいぶん異なる事になります。
前回失業率についてご紹介しましたが、日本は20年間平均で4%程度、イギリス、アメリカ、ドイツが6~7%程度、フランス、イタリアが8~9%程度です。
失業率の差異よりも圧倒的に就業率の差が大きいことは認識しておいた方が良さそうです。
2. 増え続ける女性労働者続いて現役世代の女性労働者についても確認してみましょう。

図3 就業率 女性 15~64歳OECD統計データ より
図3は女性の就業率の推移です。
主要国では全体的に上昇傾向なのが興味深いですね。
アメリカは2000年ころからやや低下して停滞気味です。ドイツは2006年ころから急激に状和尚し、日本は2012年ころから上昇しています。
フランスは、男性労働者の就業率は低かったのですが、女性労働者の就業率はアメリカと同程度です。イタリアは上昇傾向ではありますが、他国と比較してかなり低水準です。
女性労働者の増加は各国共通の傾向という事になりそうです。

図4 就業率 女性 15~64歳 2021年OECD統計データ より
図4は2021年の現役世代女性の比較です。
日本は71.3%でOECDの平均値よりは高いようですが、ドイツやイギリスよりも低いようです。
男性の就業率がOECDで最も高かった事と比べると、女性はやや水準が低いようです。
韓国が57.7%、イタリアが49.4%とかなり低い水準というのも大変興味深いですね。
就業率 女性 15~64歳 2021年 単位:% 38か国中 1位 76.8 アイスランド 9位 72.2 ドイツ 12位 71.5 イギリス 13位 71.3 日本 15位 70.1 カナダ 26位 64.6 アメリカ 27位 64.5 フランス 31位 57.7 韓国 32位 49.4 イタリア 平均 64.6