ここのところ午後になると風が吹く日が続きカヌーどころかアジングにもなかなか行けない私です。そこで家の庭からのぶっこみ釣りをしてみました。狙いは「オジサン」と呼ばれるヒメジというお魚。今回はオジサン料理1品とヒメジについての記事になります。

目次
オジサンという魚を知っていますか?
オジサンとヒメジの違い

オジサンという魚を知っていますか?

【連載】釣っ食べ第18弾!家の前でうろうろしていた太ったオジサンを喰う!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

温かい海に生息するスズキ目ヒメジ科ウミヒゴイ属の総称が「オジサン」です。面長な顔の下あごからぴょろりと突き出た2本の髭がオジサンやオジイサンを連想させるからオジサンと呼ばれるようになりました。奄美以南、沖縄などでは「カタース」や「カタハス」と呼ばれます。昔から沖縄では塩煮(マース煮)、奄美では唐揚げで良く食べられていますが、関東以北では美味しいと聞いた覚えもないですし、ほとんど食べなかった記憶があります。逆に釣りの外道として嫌がられていた魚です。

オジサンとヒメジの違い

ホウライヒメジ

その昔、漁船が伊豆大島方面から帰ってきて水揚げをする時に時々混じっていたのがこのホウライヒメジでした。最近ではけっこう頻繁に見られるようになったそうですが、当時は関西以南の魚との認識でした。地球温暖化の影響なのでしょうか、南の海域に生息していた生き物がどんどん北上している気がします。現在は水揚げもあるようで、東京市場などでも時々セリに掛けられているそうです。

オキナヒメジ

一見するとホウライヒメジとオキナヒメジはほとんど見分けが付きません。実際にお魚屋さんや料亭などでもこの二つはほとんど区別されていないようです。簡単な見分け方は背中の尻尾寄りの斑点の大きさです。オキナヒメジは黒っぽい斑点が側線を越えることはありませんが、ホウライヒメジは滲んだように斑点が側線を超えています。ま、見分ける必要もあまりありませんが、豆知識として覚えておいてください。

その他のヒメジ

子供のころ(神奈川県)よく釣れたのがこのオジサン。小鯵のサビキ釣りにもキスやハゼのチョイ投げ釣りにも時々掛かりました。またアマダイ狙いの釣り船のお客さんがクーラーボックスを開けて「今日は外道ばっかり」と言って見せてくれたのもこいつでした。実際に「うまくないから」とうちの食卓に登った事は一度もありませんでした。ちなみに今回本文に登場しているオジサンはヒメジ族最大級のオオスジヒメジだと思います。