3: ガバナンス
前回の総裁選から党のガバナンスコードの設置を提案していました。政治の世界も近代化して、民間企業と同様、ガバナンスコードで規律していく必要があると考えています。特に重要なのは女性の登用です。来年の統一地方選挙で女性の候補者を増やすなど、現在、副幹事長の担務として施策の素案を作っており、これから詳細を詰めていきます。
党のガバナンスコードの序文には、このような一節があります。
「組織内部において適切な執行と規律を担保し、運営の状況や意思決定の仕組みについて高い透明性を確保するとともに、党員、所属議員、地方組織、党職員をはじめ多くの国民、ステー クホルダーに対して政治参加の機会を提供し、幅広い政治的な合意形成に努めることは、本党の成長と進化を推し進め、わが国の明るく希望ある未来の実現に資するものである。」
自民党のガバナンスを明示し、政治を近代化していくことで、国民から信頼される政治体制を作っていきたいと思います。なぜなら、社会課題が複雑化する中で、課題を解くためには政治・行政だけでなく様々なプレイヤーと一緒に取り組む必要があります。そのためには、大前提として政治に対する信頼が必要だと考えているからです。
安宅さんとの対談については、非常に示唆に富んだものとなりましたので、後日何かしらの形で共有したいと思います。
先週10日土曜日に臨時国会が閉会しましたが、引き続き党の会議は続いており、来年の提言に向けて議員や省庁との調整に追われました。そして今日この後地元に戻り、明日から11年目が始まります。
10年間、多くの出会いや機会をいただき、当選当初に想像していなかった、多くの成果を上げることができました。同時に、各種個別の課題を解決していく過程で、冒頭にも書いたような日本の根本的な課題を発見し、目指す日本の社会システムの設計図も描けました。
これからの10年は、日本社会を大きく変革するトランスフォーメーションの実行フェーズと捉えて取り組んでいきたいと思います。引き続きご支援、ご指導をどうぞよろしくお願いします。
編集部より:この記事は、衆議院議員、小林史明氏(広島7区、自由民主党)のオフィシャルブログ 2022年12月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は小林史明オフィシャルブログをご覧ください。