最近では関東地方でも見られるようになった「ダツ」という魚。さばき方や食べ方さえ知っていれば美味しい魚なのですが、なかなかの外道扱いを受けていると聞き及んでおります。今回はイカのヤエン仕掛けに掛かったダツの美味しい食べ方とコブシメのさばき方のコツなどの紹介です。

目次
ダツってどんな魚?
ダツの釣り方

ダツってどんな魚?

温帯から熱帯までの海域に生息する細長い魚で、特に南西諸島などでは食材として重宝されています。「尖った口吻でダイバーに突き刺さり死亡事故を起こした」などの情報は皆さんもご承知のことでしょうが、釣り味や食味はあまり知られていないように思います。元が白身でサンゴ礁の中で生活している魚ではないので臭みはありませんが、旨味は少ない魚です。釣り味はバツグンなのですが、獰猛な上に鋭い歯と硬い口吻で仕掛けをズタズタにする悪者です。最大で120㎝くらいにはなります。

ダツの釣り方

オーソドックスな釣り方

ダツを狙って釣ることはあまりありませんが、もし狙って釣るのであればルアー釣りが一番オーソドックスな釣り方です。エサ釣りでも狙えますが、エサ釣りは他のターゲットの外道の意味合いが強いですね。ルアーではジグやスプーンでの表層引きやポッパー、フローティングミノーなど、とにかくトップでの釣りになります。そういう意味ではゲームフィッシングとしてとても楽しめる魚です。

今回の釣り方

【連載】釣っ食べ第22弾!シメ鯖よりうまい。シメダツのすすめ!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

今回はコブシメのロケット(ヤエン)釣りをしていたところ、3~4匹の小さなダツがベイトを追い駆けまわしていたので厄介祓いのつもりで狙いました。仕掛けはロケット釣りのまま。つまり泳がせ釣りです。エサはその場で釣ったネンブツダイ。活きエサの場合、サッと引ったくって持って行くことをしません。その場でモグモグやる様子がなんとも可愛いのですが、合わせるのがなかなか難しく(なんせ口がくちばし状なので)、何度か闇雲に合わせて釣り上げました。