ボルナ・ソサ

クロアチア代表:シュツットガルト(ドイツ)

DFボルナ・ソサ。1998年1月21日生まれ。身長187cmの恵まれた体格と粘り強い守備だけでなく、恵まれたスピードで攻撃に参加し、左足から“ベッカム級”とも評される精度の高いクロスを繰り出す左サイドバック。グループステージの3試合にフル出場した後、日本戦では体調不良で出場停止だったが、続くブラジル戦では攻守において高い存在感を発揮し、改めて能力の高さを示した。EURO2020直前にドイツ代表への鞍替えを表明しながらFIFAの規約に抵触したために断念してクロアチア代表に“復帰”した騒動があったが、今大会の活躍で禊を済ませただけでなく、さらなるステップアップへの足掛かりを掴んだと言える。

2018年5月にシュトゥットガルト(ドイツ)と5年契約の移籍金600万ユーロ(約8億6000万円)で加入したが、クラブは今冬の移籍市場でソサの売却を望んでいるとされ、売却額は1500万ユーロ(約21億5000円)から2500万ユーロ(約36億円)と予想。すでにインテルが高い関心を示しており、チェルシー、トッテナム、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドのプレミア勢も興味あり。カタール経由で新たなクラブに旅立つ可能性は高い。

モロッコ代表 アゼディン・ウナヒ 写真:Getty Images

アゼディン・ウナヒ

モロッコ代表:アンジェ(フランス)

MFアゼディン・ウナヒ。2000年4月19日生まれ。今年1月のアフリカ選手権でA代表デビューを飾ると、今大会では背番号8を背負い、準決勝までの全6試合にスタメン出場。インサイドハーフとして攻守に高いインテンシティーを発揮しながら豊富な運動量でピッチを動き回り、アフリカ勢初の4強入りに大きく貢献した。特にラウンド16のスペイン戦では両チーム最長の14.7kmを記録し、相手指揮官のルイス・エンリケ監督からも称賛された。

このMFの価値を高めるのが、まだ22歳という年齢。推進力のあるドリブルも含め、今大会での活躍はセンセーショナルであり、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』によるとバルセロナが興味を示し、フランス紙『レキップ』によると具体的にレスターが総額4500万ユーロ(約65億円)のオファーを用意しているとした。2年前まではまったく無名。2021年夏にアンジェ(フランス)に加入して好プレーを披露していたが、チーム自体は現在リーグ・アンの最下位。クラブの規模的にも今冬のステップアップ移籍は確実だ。


モロッコ代表 ソフィアン・アムラバト 写真:Getty Images