黒坂岳央です。

人生、生きていれば誰でも「悔しい」と感じる瞬間は何度もある。よく聞く話が「悔しさをバネに頑張ろう」とか「悔しさを感じなくなったら成長しなくなる。だから大事」のようなアドバイスである。

なぜ人は悔しさを感じるのか?悔しさはプラスか?マイナスか?このあたりを個人的見解を添え、言語化に挑戦したい。

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「悔しさ」が生まれる時

まずは「悔しい」という感情が生まれるのは、どういった場合か? を考えたい。

結論から言えば、「他者と比較して敗北を痛感した時」がもっとも多いのではないかと思っている。成績争いやスポーツでライバルに負けたり、SNSを見て他人に月収が負けたことを知った時や、YouTuberが再生回数でライバルを見て気落ちするというものである。

その逆に他者との比較が起きない局面では、悔しいという感情は生まれないと思っている。たとえば自宅にずっと引きこもっていれば、他者と比較する機会そのものがない。そうなると悔しいという感情は生まれにくいだろう。

筆者はニート経験があるから自己体験的に分かるが、「人生このままだととんでもないことになってしまうかも」と将来不安からの焦りはすさまじかったが、当時は「悔しい感情」はほとんどなかった記憶がある。