1. 女性の完全失業率

    最後に女性の完全失業率について見てみましょう。

    図6 日本 女性 完全失業率 年齢階級別労働力調査 より

    図6が女性の年齢階級別 完全失業率のグラフです。

    やはり1990年代~2010年代で高い時期があったようです。

    男性と同様に15~24歳の完全失業率が高い傾向ですね。

    男性と異なるのが、25~34歳で高く、55~64歳で低いという傾向です。

  2. 日本の失業率の特徴

    今回は男女別、年齢階級別に完全失業者数と完全失業率を眺めてみました。

    ・ 完全失業率は男性も女性も近年では減少傾向で3%程度 ・ 男性は15~24歳、25~34歳、55~64歳で完全失業率が高め ・ 女性は15~24歳、25~34歳で完全失業率が高め

    年齢階級別にみると、男女で傾向が異なるようです。

    34歳未満の若年層では卒業後に就職がうまくできず完全失業者となる人が多い事が考えられそうですね。

    女性の場合はさらに結婚や出産のタイミングで完全失業者となる人が加わるのかもしれません。

    男性の55~64歳で比較的完全失業率が高いのは、リストラ等により再就職が困難な人が多いのかもしれませんね。

    日本は失業率が低いと言われますが、次回は失業率についての国際比較をしてみたいと思います。

    皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2022年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。