ボウト逮捕のためにどれだけ、米捜査当局が時間とエネルギー、そして血税を使ったか、ボウトは米国人の殺害にも関与した。ボウトにより世界中にばら撒かれた兵器により、どれだけの人間が死傷したか。

さらに、今回の交換が1つの悪例になる。これまでもプーチンは米国人を拘束して米との取引に使った。今回もたった2本の大麻タバコが大掛かりな密輸扱いで有罪になり、長期刑になった。本人が無知でしっかり考えずに有罪を認めてしまったこともあり、それが利用された。米から言わせると、現在19ケ国で米国人が不当に収監されている。今回のロシア側にとっての勝利により、さらにまた世界中で微罪などで拘束される米国人が増える可能性が高い。プーチンなどの「人質外交」が増える可能性が高くなる。

それらを考えると、痛み止めという説明もあるが、軽い気持ちで大麻をロシアに持ち込もうとしたバスケット選手と、大量虐殺者とも言える武器商人と交換するとは、とても釣り合わない(もう1人の米軍関係者もスパイ容疑でロシア国内で収監中。検討されたが、今回は交換対象にならなかった。2対1ではなく、1かゼロだった)。

ボウトは、ロシアとの関係があり、全て反米で動いていた。しかし、最初から最後までロシア政府との関係はゲロしなかった。武器取引だけでなく、ロシアの対米諜報活動にも首まで浸かっていた。そこがロシア政府が強く交換を望んだ理由とみられる。

このバスケット選手は女子刑務所に収監された。五輪の時も女子チームで活躍。しかし立派な女性の妻がいる。聞けば分かるが、声も男と同じといえる。つまり、立派な同性愛者。黒人・女性・同性愛者。バイデン民主党の判断基準に大きな影響を与えたのは間違いない。共和党政権なら、プーチンをここまで甘やかせる交換はしないだろう。

タイミング的には、ウクライナ軍の攻勢を受けてこれから、プーチン軍が大規模反撃に出るため、米との交渉が頓挫するのを恐れたという見方がある。

それにしても、有名選手とはいえ、米国人の保護、釈放に国力を上げて実行する米国。

横田めぐみさんのように、なんの罪もない自国民が誘拐されたなら、戦争も辞さない国が米国だ。

(12月11日追記)

米国は米国が誇る金メダリストの女子バスケ選手と過去数十年で多数の人を殺したといえるロシアの武器商人の交換釈放に応じました。一番右端の黒人女性は女子バスケ選手の「妻」です。今回大麻を持ち込んでロシア当局に捕まって収監されたアホな女子選手には、このように妻がいます。

この選手、体も声も男です。だが、女子チームの一員として五輪で金メダルを取り、今回ロシアの女子刑務所に収監されました。黒人、女性、そして同性愛であることが、民主党バイデンが、別の不当に収監されている米国軍人を差し置いて、優先的に交換に応じた大きな理由です。共和党政権ならあり得ません。