日本A代表の進むべき道は?

残念ながら今大会ではベスト16のクロアチア戦でワールドカップから姿を消すことになった日本がベスト8へ、そしてその先へと進むためには、何が必要でしょうか?

もっと真剣にペナルティキックの練習をすることも大事でしょう。でも、練習以上に大切なのが何回も修羅場を潜り抜けることでしか身につかない精神力だと思います。

それ以上に重要なのが、日本を格上か同格と認めてのらくらと時間稼ぎのような守り方をしながら、日本側が致命的なミスを犯すことを辛抱強く待つチームへの対応でしょう。

対策は相手に合わせて漫然と時間を浪費するのではなく、何度跳ね返されてもしつこく強引に攻め続けることです。

もちろん、三苫薫のように華麗に守備陣をすり抜けるうまいドリブルも大事ですが、突破はできなくても相手がミスをするまで強引なドリブルを繰り返すことも重要です。

ワールドカップ2022では、森保監督が今までの日本代表にはいなかったタイプの攻撃的プレイヤーをふたり選んでいます。ひとりがサイドアタッカーの相馬勇紀であり、もうひとりがセンターフォワードの町野修斗です。

ふたりとも、技巧を凝らすより力ずくで敵のディフェンダーを跳ね飛ばすようなドリブルを得意としていて、シュートのパンチ力もあります。

町野は結局出場機会をもらえず、相馬もコスタリカ戦での先発だけにとどまりました。ですが、今後の日本代表に求められるのは、ディフェンスをかいくぐるだけではなく、ディフェンスを跳ね飛ばしてでもシュートチャンスをつくる攻撃力だと思います。

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編集部より:この記事は増田悦佐氏のブログ「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」2022年12月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」をご覧ください。