コラムの最後も以下のごとく、虎の威ならぬ天の威(昭和天皇の御威光)を借りている。

機中からは幾十にも尾根が複雑に絡み合った信州の山々が見えた。その山あいに隠れるようにして天皇が移り住む予定だった建物もあった。遠くには東京のビル群が白くかすんでいる。きょうで真珠湾攻撃から81年。

本当に、昭和天皇が「無駄な穴」と御発言されたのか。「天声人語」は「尋ねたそうだ」と書いたが、日本共産党の推薦を受け当選した社会主義者の著作だけでは判断しづらい(これ以上の追及は控える)。

問題は、コラムが〝天の威〞を借りながら、次のとおり、「敵基地攻撃能力」の保有と防衛費の増額を批判したことだ。