黒坂岳央です。

筆者は現在はあらゆる仕事をリモートワークで行っている。会社員だった頃は電車で都心のオフィスに通勤して働いていたが、その時と比較すると自分自身は断然このリモートワークのスタイルが向いていると感じる。「しんどいから満員電車に乗りたくない」といった稚拙な理由ではなく、他の人間が近くにいると集中できず生産性が著しく落ちてしまうためだ。

今は会社員ではないのだが、現在では他のビジネスマンとEメールやビジネスチャットで一緒に仕事をすることがあるが、その際「この人はリモートワークに向いていない。オフィスで働くスタイルの方が生産性が高いだろうな」と感じることがある。

今回は自分のビジネス経験の中で感じた、「こういう人はリモートワークに向いていない」という特徴を独断と偏見で取り上げたい。

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テキストコミュニケーションが苦手

まずは何と言っても、テキストコミュニケーションが苦手な人である。これはリモートワークにおいて致命的な弱点になる。

リモートワークにおけるコミュニケーションの基本は、テキストである。オフィスと違って目の前にいないから、必然的にそうなるのだ。テキストコミュニケーションは上手に使えば非常に効率がよい。自分の都合で好きなタイミングでメッセージを送っても、相手の手が空いたタイミングで見てもらえば良い。また、やってもらいたいことが送られてくれば、それをToDoリストやリマインダーにコピペするだけで、アクションアイテムができる。

しかし、時々出くわすのがテキストコミュニケーションが苦手なタイプの人である。タスクの記述が抽象的だったり、いつまでにやってほしいか?という納期や優先順位が何も記述されていなければ、何度もメッセージを往復して「やってもらいたいことは、こういうことですか?」「納期や優先順位は?」という確認作業を余儀なくされ、お互いの時間と労力を毎回奪う。

口頭ではリアルタイムに確認作業ができるので、多少話し方が下手でも大きな問題にはならないが、テキストコミュニケーションだとどうしてもタイムラグが生じる。時には営業時間外だと日をまたいだ確認となることもあり、そうなると相手から返事が来るまでタスクが止まってしまう。相手がレスポンスが遅い人だと余計に困る。

リモートワークでは、相手の立場で考えたライティング力が必須スキルである。テキストコミュニケーションが苦手な人は、オフィスで口頭でコミュニケーションを取った方が断然効率が良いだろう。