キャンプで役立つ陣幕は自作することができます。今まで陣幕を使ったことがないという方でも自作できるとなると一度使って見たいという方も多いのではないでしょうか。手に入りやすい100均アイテムでも作れる、キャンプおすすめの陣幕のDIY方法を大小2種類解説します。
目次
キャンプギアの陣幕とは?
自作の陣幕を作る準備・材料と道具類
キャンプギアの陣幕とは?
陣幕の意味
陣幕という言葉は日本には古くからあったもので、文字の通り陣地とそのほかを分ける幕のことで屋外だけでなく屋内でも武士が用いました。現代でキャンプでいう陣幕は昔のそれとは少し違って屋内ではほとんど使わずアウトドアで使われる地面に立てる幕のことをいいます。
キャンプでの陣幕の役割り
キャンプでの陣幕の役割りは焚き火の風よけやテント内を覗かれないようにする目隠しの役割りが大きいです。特に陣幕があると多少の気候の悪さも風よけになって気にならないため、その目的で使う人が多いキャンプギアとなっています。
あるといろいろと便利な陣幕は自作も可能!
![キャンプ用陣幕の自作ガイド!焚き火の風防&サイトの目隠しとしても大活躍!](https://cdn.moneytimes.jp/600/426/bmUnkvgHgxkHYvuzAVhTfSOAfZDdPJWc/8ee17d7d-3a81-4c3d-98ac-cff8906ee980.jpg)
市販の陣幕もサイズはいろいろで、小さな焚き火台が隠れるくらいの大きさからキャンプサイトをほかのキャンパーからの目から遮る大きなサイズまで豊富です。
購入すると結構なお値段がしてしまう陣幕は、素材を選ぶことで簡単な設計図で自作することができます。風防や目隠し・おしゃれな飾りとして陣幕の自作をしていきましょう!
自作の陣幕を作る準備・材料と道具類
材料1.陣幕用の布
![キャンプ用陣幕の自作ガイド!焚き火の風防&サイトの目隠しとしても大活躍!](https://cdn.moneytimes.jp/400/400/frlhNSccVfAasnqmvEltVcqygRlEFdIy/303d769b-3185-402c-b992-bf79972e7ee5.jpg)
自作の陣幕を作るならその材料として布が必要です。陣幕用には丈夫な天然素材の生地が化学繊維よりも燃えにくいため適しています。帆布(中でもコットンと麻など天然素材の混紡)やデニムといった生地がよいでしょう。
帆布とはキャンバス生地とも呼ばれている、厚みのある布ですがこの名前は折り方による分類なので素材はいろいろあります。帆布を選ぶときにはコットンや麻といった天然素材のものを選んでください。
燃えにくい陣幕におすすめの布
自作におすすめは帆布のほかに厚手コットン素材もあります。コットンは難燃性が高い素材です(燃えないわけではないのでご注意を)。石油系を使用した化学繊維と比較してというわけ程度と考えましょう。
コットンや麻の特徴として、火がつきにくい・火が付いても黒く焦げるだけで高く炎を出さないため周りに延焼しづらい性質があります。このほかデニム・ツイルなど厚手コットンが自作の陣幕作りにおすすめの布です。
材料2.陣幕を立てるポール
![キャンプ用陣幕の自作ガイド!焚き火の風防&サイトの目隠しとしても大活躍!](https://cdn.moneytimes.jp/500/500/zNxjxrcmQJnOIZXlMKCRdJPHcNyMZdxN/a93ef4c9-adac-4032-9189-33d4c7d37a70.jpg)
陣幕用のポールはほかのタープなどキャンプギア用のポールで代用できます。お手持ちのポールの太さに合わせて設計図を少し修正して自作してください。ポールをお持ちでない方は、代用品として100均アイテムも使えます。
ポールは100均商品で代用できる
今回大小2種類の陣幕の自作方法をご紹介します。そのどちらもダイソーのジョイントラック用ポールを使用して作れるのでうれしいところです。大きな陣幕の自作ではポール1本だけでは長さが足りませんので、1箇所に2本使います。
それに合わせてポール自体をジョイントするパーツも合わせてご用意ください。コンパクトサイズの陣幕自作にはポールはつなぎ合わせる必要はないのでこれは不要です。
材料3.そのほかの材料
![キャンプ用陣幕の自作ガイド!焚き火の風防&サイトの目隠しとしても大活躍!](https://cdn.moneytimes.jp/335/300/XOIqYCJfYvHCuEbjWvOWiAZqzsYLDhFN/db71be9a-4b99-4e3f-9f5a-d2ecdc56ad6e.jpg)
ポールにロープを掛け地面にペグで固定するため、ロープやペグ・布にロープを通すためのハトメを2個使います。こちらは固定の仕方によって使う材料は変わってくるので注意が必要です。
コンパクトサイズの陣幕はロープではなく布に直接ベルトを縫い付けてロープを使わず、そこにペグを通して固定する作りになっています。それぞれの作り方をまずはご参照されてから必要なものを揃えてください。
陣幕の自作に必要な道具類
![キャンプ用陣幕の自作ガイド!焚き火の風防&サイトの目隠しとしても大活躍!](https://cdn.moneytimes.jp/500/333/SXFUuLLkVLStircBlOjAxSBBsOdCXZuV/b3d9f35d-1df1-407c-950d-abc2c8cb6d94.jpg)
布で陣幕を自作するには厚手の布が縫えるミシンは必須です。大きな陣幕を自作しようとすれば、手縫いでは時間がかかるだけでなく手が痛くなってしまいます。
ミシンの目安としては家庭用ミシンで帆布の11号(市販の帆布の中でも一番薄手のもの)がぎりぎり縫えるが、針を合わせないと目飛びする(縫い目の糸がところどころ飛び出たり、縫い目幅が2目つながったりすること)と考えてください。
厚手の布ならそれにあった道具を選ぶのがポイント
自作で厚手布を縫おうとした場合、安い家庭用ミシン(目安として1万前後の簡単なミシン)ではまず無理です。金額的には5万円以上のミシンであれば、家庭用やコンピューターミシンでも縫うことが可能とお考えください。
職業用ミシンであっても必ず針は厚手生地用の針と交換して、スピードを落としてゆっくりと縫うようにしましょう。厚手布を重ねて縫おうとすると、針が折れることがあるので危険なためです。