目次
メイン部分の登山リュックの背負い方
パターン別の登山リュックのベルト調整方法
メイン部分の登山リュックの背負い方
①ウェストベルトを締める
![登山リュックの背負い方ガイド!ベルトの調整方法や、荷物の詰め方のコツも解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/338/pYivPVOQOPpuzOCIMgKBEcOHLbDxjrrh/acafa599-251f-45f2-9819-143ffac9d1f0.jpg)
Point
- 荷重は「ウェストベルトが8割」
- 荷重は「ショルダーベルトが2割」
登山リュックの背負い方で重要な点は、最初に「ウェストベルト」の調整をすることです。ウェストベルトの位置はお尻の上にあるのが最適とされています。ウェストベルトを締め上げて手を放したときに、お尻の上に登山リュックが載っている感覚がベストです。
登山前に、実際に荷物を入れて背負い、登山リュックが"腰に載る"正しい背負い方の感覚をつかんでみてください。
ウェストベルトのバックルは身体の中心に
ベルトを締めるときは、ウェストベルトのバックル(留め具)が左右のどちらかに偏らないようにし、身体の中心に合わせてください。
こうすることで登山リュックの背面も身体の中心に位置し、正しい背負い方になります。長時間の登山で、重い登山リュックを背負っても安定感が保てることでしょう。
②ショルダーベルトを締める
![登山リュックの背負い方ガイド!ベルトの調整方法や、荷物の詰め方のコツも解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/399/JJEfMJrOdhlfnPoCkGVmkEmlGioiwcwz/1383c0f5-a54e-4c0c-907c-140782191be1.jpg)
登山リュックの背負い方で重要なショルダーベルトの調整は、ショルダーベルト付属の「ショルダーストラップ」で行います。ショルダーストラップを肩に少し負担がかかる程度に引っ張り、登山リュックの背面を身体に沿わせてください。
登山リュックの荷重の8割はウェストベルトで支えますが、2割はショルダーベルトで支えます。ウェストベルトがお尻よりもかなり上、または下がっていたときも、ストラップでショルダーベルトのサイズを調整してください。
ショルダーベルトが浮くときの対処法
ショルダーベルトが浮く原因は、ウェストベルトの位置が高すぎることにあります。ショルダーベルトが浮くときは、ウェストベルトをお尻の上に載るように再び調整してください。
調整してもまだ浮くときは、登山リュックのサイズが身体に合っていないことが原因といえます。購入前に可能であれば、ショルダーベルトが浮かないかどうかチェックするのがいいでしょう。
③リフターストラップ
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リフターストラップは、登山リュックの背面上部を身体に沿わせるためのものです。登山リュックが背中に沿っていればよいので、締めすぎずないように注意しましょう。歩いたときに登山リュックが左右にぐらつかなければ、リフターストラップがちょうどよい加減で締まっている証拠です。
④チェストストラップを締める
チェストベルトはきつすぎず緩すぎず、上下左右に身体を動かしながら違和感のない位置を探してください。正しいといわれている位置は、わきの下と同じラインです。 チェストスベルトはショルダーハーネスが外側に開かないようにするものなので、ウェストベルトとショルダーハーネスのあとに締めます。
パターン別の登山リュックのベルト調整方法
肩や腰が痛いとき
![登山リュックの背負い方ガイド!ベルトの調整方法や、荷物の詰め方のコツも解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/399/yHyASxGnRwMZGWKyImVnqaBOEDWOsGJB/bef246c8-6eae-420a-ab1c-c93f045c5e3b.jpg)
ウェストベルトをお尻に載せていても、次第にウェストが疲れてくることもあります。そのようなときはウェストベルトを外して楽にし、一時的に肩だけで背負って歩くのも間違いではありません。逆に肩が痛いときは、ウェストベルトの位置をさらに上げて肩を楽にしましょう。臨機応変に身体の状態に合わせてベルトを調整することが大事です。
登山リュックの正しい背負い方は、ベルトやストラップの締め方が決め手。上手に調整できると、身体への負担がかなり軽減されます。
斜面を登るとき
![登山リュックの背負い方ガイド!ベルトの調整方法や、荷物の詰め方のコツも解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/450/nabSezEefeGIoKqWgsMuDpjQzdxFPtfk/5cafacd5-3229-48ab-a41a-c45fe6da39f3.jpg)
チェストスベルトは、斜面を登るときに限り少し緩めることがおすすめされています。重心が後ろにあるため登山リュックの荷重がかかり、チェストベルトで胸を締め付けられて呼吸が苦しくなるからです。登山者によっては斜面を登るときに完全にチェストベルトを開放する人もいます。
チェストベルトで胸が締め付けられている感じがするときは、左右にぐらつかないことを確認して緩めてみましょう。
斜面を下るとき
下りは、チェストベルトはきつくない程度にしっかり締めます。下りは前傾姿勢のため、チェストベルト周りに緩みが出やすくなるからです。また登りよりもスピードが出るため、登山リュックが左右にぐらつかないように注意しなくてはいけません。同様に他のベルト類が身体に当たるときも、きつくない程度にしっかり締めてください。 こうすることで下りでは、登山リュックの荷重で身体が引っ張られずに安全な山歩きができることでしょう。
衣服を脱いだときや食事後のとき
![登山リュックの背負い方ガイド!ベルトの調整方法や、荷物の詰め方のコツも解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/359/zbMfxhQlKVGGHmsoAzXRmaVRcfVvVVbi/ca0f1862-0a28-48a2-b352-6f21ad88835f.jpg)
登山リュックのベルト類の調整は、衣服を着脱をしたときや食事でおなかが膨れたりしたときにも必要です。
アウター一枚でも、登山リュックを背負ったときのサイズ感が異なります。食事をしたあとも面倒くさがらずに各パーツのベルトを調整し、快適な山歩きのために正しい背負い方をしましょう。
コンプレッションベルトを調整する
コンプレッションベルトは登山リュックに詰める荷物の量で調整します。コンプレッションベルトを緩いままにしておくと、登山リュックの荷重が身体とは反対側に向いてしまうため快適な登山ができません。
昼食後や上着を脱いだ後は、コンプレッションベルトが荷物が入っていたときと同じ状態にしておくのは避けてください。必ずコンプレッションベルトを荷物のサイズに調整することで、正しい背負い方ができます。