ドイツ国民の苦悩を語る前に、先ず、ドイツのメディアの声を拾ってみる。

サッカーワールドカップ(W杯)予選で敗北が決まったドイツチームのフリック監督の記者会見風景(オーストリア国営放送の中継のスクリーンショットから)

W杯決勝進出ができなくなって失望するドイツ代表(オーストリア国営放送の中継スクリーンショットから)

12月1日、偉大で誇りあるサッカー王国の終わりを体験した。(独大衆紙ビルド)

ドイツはいいサッカー選手を抱えているが、それだけでは十分ではない。わがチームはまたW杯から早々と落ちてしまった。フリック監督が戦略を有していないからだ。ドイツサッカー協会(DFB)が久しく抱えてきた弱点だ。カタール大会のドイツチームはこれまでと同じだった。すなわち、情熱的だったが、計画性がなかったのだ。(独週刊紙「ツァイト」)

ドイツチームがまたW杯グループ戦で敗北した。チームの能力はW杯を戦うだけのものではなかった。責任を取らなければならない。わずかミリメーターだったが、世界のトップチームからは大きくかけ離れていたのだ。(独週刊誌シュピーゲル)。

次に、欧州の他のメディアの声を少し紹介する。

世界サッカー界の巨人が落ちた。(BBC)

さようなら、ドイツよ(グラシアス・ドイツ)。(スペインのスポーツ新聞「ムンド・デポルティーボ」)

サッカー界に地震が起きた。ドイツは2018年のW杯と同様、予選で敗北した。(フランス「ル・モンド」紙)

参考までに、カタール大会に参加できなかったイタリアのメディア「コリエーレ・ディラ・セーラ」の声

カタールでのW杯は、ドイツチームにとって災害だ。決して諦めず、最後の1秒まで戦うドイツ人の神話は崩壊した。サッカーが変化したのだ。私たちイタリア人以上にそれを理解できる人はいないだろう。ドイツの敗北の主な原因は、GKノイアー選手やFWミュラー選手のような昔の英雄たちだ。