改名されなかった都市と、残された遺跡の残照

(画像=(遺跡入口にある「モザイク美術館」の外壁),『たびこふれ』より 引用)
古代ローマ皇帝の名前が付けられた都市や、地中海から40kmも離れた高原に建造された遺跡とモザイクは、地中海に面した北西アフリカとヨーロッパが互いに影響を与えながら、それぞれが発展を遂げたことを伝えてくれます。アルジェリアは1962年の独立後にフランス文化、ヨーロッパ文化を徹底的に排除しアラブ化、イスラム化を強力に推し進めます。しかしそれは人びとに対立を引き起こし、さらなる混乱を招いた上、国際社会からも孤立を深めました。改名されなかった都市に架かる橋と、破壊されなかった遺跡やモザイクは美しく、アルジェリアの大地に確かにフランスやヨーロッパの残照を映してくれました。

(画像=『たびこふれ』より 引用)
文・写真・山田タラ/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介