衣服の素材の中でも、特に最高級品質を誇る「カシミヤ」。
でも、なぜカシミヤはそんなに高級なのでしょうか?
ここでは、カシミヤとはどういう素材なのか、そしてなぜ高級素材とされるのか、その理由などを見ていきましょう。
カシミヤとは

(画像=『FUNDO』より引用)
カシミヤとは、カシミアヤギから集めた毛のこと。
もしくはその素材を使って作った毛織物のことを指します。
名前はインドのカシミール地方が由来です。
カシミアヤギから採れるカシミヤ
カシミヤは、カシミアヤギから採れる貴重な素材です。
毛が生え変わる時期に拾い集めるか、くしでといて集めることしかできません。
そのため、集められる数が限られています。
カシミアヤギの見た目だけだと「ちょっと汚くない?」と思うかもしれませんが、これは粗毛で覆われているためです。
カシミアヤギは寒暖差の激しい地域に住んでいることが多いため、身を守るために表面の毛だけ荒々しい状態となっています。
ただし、その下にはふんわりとした柔毛が密生しています。
この柔毛こそが貴重なカシミヤの毛として重宝されているのです。
カシミヤの特徴
カシミヤは毛が細く密度が高い素材です。
とても軽くて暖かくて上品な光沢を放ち、さらには肌触りまで良いことから「繊維の宝石」と評されるほどの高級素材となっています。
様々な色や模様に染色されて布製品の素材とされますが、もともとの色はホワイトとグレーとブラウンが主流です。
染色されたものは糸として加工され、セーターやコート、ジャケット、パンツなどといったアイテムになります。
また、マフラーやスカーフ、帽子や手袋、靴下などとても幅広い用途で使用されます。
非常に弾力性や耐水性に優れているため、どのようなシーンでも使えますよ。