目次
釧路の魅力4:釧路の鎮守・釧路厳島神社
釧路の魅力5:珍しいビルディング型をした釧路埼灯台
釧路の魅力4:釧路の鎮守・釧路厳島神社

米町公園のすぐ隣に釧路厳島神社があります。これは釧路国一之宮。江戸時代にアイヌ人を使役して漁業や交易を行うために設けられたクスリ会所・クスリ泊と呼ばれた場所に鎮座しています。創建は1805(文化2)年で会所の請負人だった、佐野孫右衛門が、漁業の安全を祈願するために、安芸の厳島神社の分霊を勧請したのが始まりです。
祭神は市杵島姫命(いちきしまひめ)、阿寒大神(あかんのおおかみ)、金刀比羅大神、秋葉大神、稲荷大神、猿田彦大神、海津見大神の7柱を祀っています。本殿は、1891(明治24年)建立の三間社流造で、拝殿は1952(昭和27)年に造営された入母屋造平入と呼ばれるものです。

また厳島神社の境内に釧路護国神社があります。これは、日露戦争戦没者の霊を祀るために、米町定光寺に忠魂碑を建立したことから始まりました。
1932(昭和7年)に鶴ヶ岱公園に神社が建立されましたが、その後1965(昭和40)年に改めて厳島神社境内に創祀されました。釧路支庁管内における日露戦争以来の英霊3,000柱を祀っています。

敷地内には厄割石というものがあります。これは社務所にて200円にて頒布されている厄割石に息を吹きかけ、指定された囲みの中の石に投げ落とします。その際に厄割石が割れると厄が払われ、さらに囲みの中で割れれば、運気が上昇するというもの。
このほか神社内には北海道指定文化財にしていされている、円空作の薬師如来像があります。
釧路の魅力5:珍しいビルディング型をした釧路埼灯台

釧路厳島神社からさらに南に歩いていくとひときわ個性的な建物が見えてきます。釧路埼灯台(くしろさきとうだい)です。灯台といえば白亜の塔のイメージがありますが、この灯台は日本では唯一ビルディング型をしているのが特徴です。その理由は釧路港船舶通航信号所と一体化したためにこういう形になりました。

灯台の歴史は1891(明治24)年の初点灯にさかのぼり、130年の歴史があります。現在はLEDを使っており、光の強さは38万カンデラ。35km先まで光が届きます。
また灯台の前は海が広がっており、晴れた日にはここからも美しい夕日が見られます。