クリップオンストロボの良さだけ抽出

最近はカメラが高性能になっているのでクリップオンストロボの出番はかなり減っている。暗くても撮れるし、正面から強い光を当てるのは難易度も高い。おそらく現在もクリップオンストロボを使っているのはウェディングフォトグラファーくらいではないだろうか。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=最近発売されたキヤノン「EL-1」。
ウェディングフォトには必須のアイテム、『BCN+R』より引用)

こうした潮流に逆らって見事に使う意義を提案してみせたのが、Lux Seniorだ。「フィルターを使わずにレトロな写真が撮れる」というコンセプトの製品だが、実用においても非常に優秀だった。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=今回多くの作品はHasselblad 907xとLux Seniorの組み合わせで撮影した、『BCN+R』より引用)

まず注目すべきは光の質。正面から強い光を当てるクリップオンストロボは一様に明るく、また影も濃くなってしまうのが常。しかしLux Seniorは柔らかな光で調整次第で明るい中でも陰影の繊細な表現ができる。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=通常ストロボ撮影だとこんな雰囲気に、影もはっきり写る、『BCN+R』より引用)

さらに影の縁がはっきり現れることなくなだらかにグラデーションになってくれるので、背景が近い場合でも自然に被写体だけを明るくできるのだ。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=Lux Seniorでは影の縁がなだらかに描写される、『BCN+R』より引用)

そして、この品質をこのコンパクトさで持ち運べるのも良い。バッテリー内蔵で満充電すればかなり持つ。筆者は3~4回撮影に持ち出したがまだ1度も充電していない。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=電池交換できないのは不便かと思ったがここまで持つならOK、『BCN+R』より引用)

ちょっとだけ被写体を明るくして背景と露出を合わせるなど、かなり柔軟に、また繊細に光をコントロールできるので街中スナップにももってこいだ。手軽に持ち出せて、正面から当てても良い感じになるというクリップオンストロボの良いところだけ抽出したような性能はかなり実用的だった。

レトロなのに新しい! どのカメラでも写真が映えるGODOXの「Lux Senior」は今一番使えるクリップオンストロボ
(画像=街中でサッと使えるのがとても手軽で便利だった、『BCN+R』より引用)