他ロッドの流用も可能
今回松尾さんが使用したタックルだが、専用のアジングロッドではない。だがエリアロッドやメバリングロッドでも十分代用は可能だ。その条件として、必ずティップが柔らかいものを使うこと。
高弾性のティップだとアジが違和感を覚えてすぐに離してしまうから……というのも理由の1つだが、最大の理由はもたれるアタリが取れないから、だそうだ。
![三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/11/20221118cb0215.jpg)
今回はフォール中のコンッというアタリが多かったが、ジグ単でシェイキングしながら巻いてくると、イカのようにティップがグーッともたれるアタリが出ることがある。これは視覚で捉えるアタリなので、硬いティップだとほとんど感知できなくなってしまうのだ。
この条件さえクリアできていれば、他のロッドの流用は可能といえるだろう。もちろん専用のそれがベストであることは間違いないだろうが。
![三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/11/20221118cb0214.jpg)
また今回は風が強かったのでダウンショット用のロッドも用意したが、風がなければジグ単用の1本で十分。特にベイエリアで威力を発揮するエステルラインは必須アイテムといえる。
四日市港での基本スタイル
松尾さんの四日市港でのアジングの基本スタイルは、常夜灯周りを狙うことがほとんど。理由は勝負が早いからだという。だから小移動を繰り返すラン&ガンはほとんどしない。下手をすると、クーラーに座り込んで一見すると、エサ釣り?と思うような釣り姿のときもある。
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イカ釣りと同じで、常夜灯があれば必ず群れの回遊ルートになっているし、1つの群れをかなりいじめても次々にフレッシュな群れが入ってくる。特に四日市港は常夜灯が少なく、その分光の効果が十分発揮される。下手に移動するよりも、1カ所でじっくり回遊待ちする方が、結果として好釣果に恵まれやすい。
暗くなってすぐに1匹目
釣り座の右側から強風が吹きつけるなか、松尾さんが最初に手にしたのはダウンショットリグ。まずは定番のボトム周辺を狙っていく。だが、風で水面の泡は風下に流れていくが、その下の潮は全く動いていない。強風で潮が動かず、さらに潮位も下がっていくという三重の悪条件だ。
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周囲が暗くなってきた5時すぎ、「アタった」と松尾さん。回収するとワームがズレている。アジはいるようだ。だが後が続かない。ジグ単のタックルに持ち替え、岸壁と平行に風下へキャスト。ボトムまで落としてシェイキングしながら、ごくゆっくり誘う。だがやはり風が邪魔してアタリが遠い。
再びダウンショットに戻すと、ようやく1匹目がヒット。15cmほどのアジだが、よく太っている。時刻は6時を回っていた。