ヒートテックの弱点.2
汗を吸いすぎ肌が乾燥する
また、弱点は大量発汗後の防寒機能低下だけではありません。
人の肌はある程度は水分を保っておく必要があるのです。これは女性の方ですと分かりやすいかと。特に冬の乾燥した時期ですと、化粧水などでしっかりと保湿をしておかないと肌荒れや湿疹という形で問題が表面化してくることもあります。
レーヨンの原理が乾燥の主な原因
この素材に採用されているレーヨンという化学繊維は、あまりに効率的に人の体から出る水分を吸収してしまうために乾燥肌の原因となり、肌荒れや湿疹などを引き起こす可能性があるのです。
乾くまでに時間がかかってしまうので汗で濡れた状態が持続してしまうのも、人の肌にとってはあまり芳しい状態とは言えませんよね。
メンズとレディースの2種類がある
ただ、ヒートテックにはメンズ用のものと、レディース用のものとの二種類があるのをご存知でしょうか。この二種類は単にサイズなどの形状の違いというだけではなく、機能にも異なった点があるのです。
仕組みを理解して使い分けよう
メンズのものはより汗をかく作業に向いたように設計がされており、レディースのものはより肌に優しく保湿性能を高めた設計がされています。
そのため、単に性別の違いで区別するのではなく、屋外で使用するか屋内で使用するかなどの用途の違いでも上手に使い分けをしていくことが重要です。
化学繊維アレルギーの人は注意!
また、これはこの素材の弱点というよりは化学繊維全般がもつ弱点なのですが、化学繊維にアレルギー反応を起こす人も一定数います。そういった方は残念ながら、ヒートテックは利用されない方がよいでしょう。
ヒートテックとMRI
MRI検査で濡れた衣類は厳禁!
ヒートテックを使用する上で必ず知っておくべきことがあります。それはMRI検査との関係です。この素材は「水分をより効率的に吸収して熱を生み出す」という仕組みがありますよね。
MRI検査で使用する機器には必ずこのような注意書きがあります。「濡れた衣類を着用した状態での使用は厳禁」と。
ヤケドの原因になる
水分を含んだ衣類でMRI検査をした場合には、電流が発生して最悪、ヤケドの原因となります。そのため、MRI検査は乾いた衣服で、というのが基本であり絶対です。
ヒートテックは水分を吸いやすいので
勘がよい方ならもうお分かりになったかもしれませんが、MRI検査ではヒートテックは絶対に使用してはいけません。この素材は他の木綿などの繊維を使用した素材と比較して圧倒的に水分吸収機能が高いです。
MRI検査でヒートテックはダメ!
そのため、電流が発生しやすく、さらに悪いことにヒートテックは熱を効率的に内側に閉じ込める仕組みがありますので、電流から発生する高熱もさらに肌に近いところで高められていきます。
結果としてさらにヤケドのリスクが高まります。MRI検査時にこの素材の着用はやめましょう!