役者さんやアナウンサーが、滑舌を良くする練習で使っている「早口ことば」。2022年8月7日に発表されたアナログゲーム「カミカミフカヒ」は、早口ことばを題材にし、実際に発音してクリアを重ねて未来のアナウンサーを目指すもの。作者の制作チーム「あそばなな」さんに、作品について話をうかがいました。

カミカミフカヒは、ランダムに出てくる難しい早口言葉を上手に発音するパーティーゲーム。考案したアナログゲーム制作チーム「あそばなな」さんは、主にファミリーや初心者向けの作品を手掛けています。

このゲームのプレイ人数は2~10人、プレイ時間は10分程度となっていて、少人数から大人数まで楽しめる作品。プレイヤーは帝国アナウンサー学院の学生となって、最も厳しいトレーニングという早口ことばの「カミカミフカヒ」を行い、未来のアナウンサーを目指します。

ゲームのルールはとてもシンプル。プレイヤーはターンごとに山札から共通の「お題カード」を5枚並べて、プレイヤーは順番にお題を3回読みます。

早口ことばでアナウンサーを目指せ! アナログゲーム「カミカミフカヒ」
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

お題を読んでいないプレイヤーは何回噛んでいるかをカウント。参加者全員がお題を読み終わって1番噛んだ数が少なかったプレイヤーは「評価カード」と「レベルアップカード」を1枚ずつ獲得して次のターンに。ゲームの勝利条件は、評価カードの合計を5ポイント以上獲得することです。

1番噛んだ数が少なかったプレイヤーが獲得するカードは、先に紹介したとおり「評価カード」と「レベルアップカード」があります。「評価カード」は、別の山札として用意されている1から3までのポイントがランダムで入るカード。そして「レベルアップカード」は次のターンからゲーム終了まで適応される、追加の課題が書かれています。

早口ことばでアナウンサーを目指せ! アナログゲーム「カミカミフカヒ」
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

レベルカップカードは獲得するたび、追加されるお題の難易度が上がっていくので、これらのカードが初心者から上級者まで、一緒にゲームを楽しめる鍵になっています。

早口ことばでアナウンサーを目指せ! アナログゲーム「カミカミフカヒ」
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

早口ことばが上手な人は、「レベルアップカード」による追加のお題で徐々に難易度が上がっていくので、早口ことばが苦手な人でも、何回かチャレンジしていくことで逆転勝利することができるゲームなのです。

作者のあそばななさんによると、カミカミフカヒを思いついたのは偶然。制作メンバーの1人が、声優さんの遊ぶボードゲームのプレイ動画をよく観ていて、ある時そのメンバーが「声優さんたちに楽しく遊んでもらえるゲームができればいいな」と話していたことがきっかけになったそうです。

早口ことばでアナウンサーを目指せ! アナログゲーム「カミカミフカヒ」
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

カミカミフカヒを作ろうと決めてからは、ゲームを失敗しても笑い合ったり、日常の中でリフレッシュしたいという人に楽しんでもらえる作品を目標に開発。テストプレイの時にも「ナマタマゴ」という言葉を「アオタマゴ」と言い間違える人がいて皆で大爆笑になり、制作しながらチーム内でも笑いが絶えなかったそうです。

とはいえ、ゲームですからただ楽しいだけでなく、バランスも重要。あそばななの皆さんも、早口ことばが苦手な人でも勝つことができるルールを決めるのには苦労したそう。

基本の部分が早口ことばのゲームなので、どうしても滑舌のいい人が有利になります。そのため、各ターンで勝つごとに難しくしていくルールの追加と、勝利ポイントをランダムで獲得できるようにした事によって、逆転できるゲームに生まれ変わったと語っていました。

シンプルなルールにスパイスをつけることによって、初心者でも勝つことができるし楽しめる。さらに声を出していくゲームなので、勝敗に関係なくストレス発散にもなっていて、多くの人が面白いと思える作品になっていくのですね。

あそばななの皆さんはゲームづくりのコツを「なんだかんだ、締め切りが生みの親です」と語っています。参加するイベントを先に申し込み、それから制作を開始することによって、回避のできない締め切りをつくって自分を追い込む。すると、制作を後回しにすることなく完成させることができるそうです。

本稿で紹介した「カミカミフカヒ」は、各種の通販で2000円前後にて販売されています。また作者の「あそばなな」さんのTwitterにて、通販や即売会の参加情報、今後の作品の告知が行われています。

<記事化協力>
あそばななさん(@asobanana7)

(戦魂)

提供元・おたくま経済新聞

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