その内訳がこんな風に提示されています。

財務省資料11ページより
通常診療の2倍〜12倍の金額が病院側に支払われているとのことです。
もちろん、HCUやICUなどの高機能の病床には通常診療でもそれなりのコストがかかるし、診療報酬も高めに設定されていました。なので12倍はいささか誇張し過ぎかもしれません。
ただ、これ「病床確保料」なので、コロナ患者が全然いない「空床」にも支払われているんですよね。もちろん、それはコロナがインフルより弱毒化した「今」も支払われています。
で、その医療機関の経営実態もズバリ指摘しています。

財務省資料49ページ
診療所も病院も、コロナバブルで儲けすぎ!
とのご指摘ですね。もっともです。
補助金含まずでこの儲け幅。補助金含んだらどんな額になるんだ・・・。
その実例として、経営状態を逐一把握しやすい「国公立病院」の経営状態も赤裸々にレポートしています。

財務省資料51ページ
例年、赤字ギリギリでなんとか運営されてきた国立病院。赤字を出しつつも自治体の補助金などでなんとか経営されてきた公立病院。半年前まで分科会の尾身会長が理事長だった地域医療機能推進機構(JCHO)。
すべてが巨額の黒字を計上しています。
利益剰余金(積立金)も巨額。こうしてみると、巨額の資金が医療機関に流れているのが一目瞭然です。
もちろんこれは実態を把握しやすい国公立病院を例示しているだけであって、国公立病院だけが儲けている!と言いたわけではないでしょう。民間病院にもおなじシステムで報酬が支払われているのですから。
どちらかと言うと、日本の病床の8割を占める民間病院の方こそ問題視したいところだと思います(民間病院の経営実態がなかなかつかめないだけでしょう)。
ちなみに、筆者が運営しているクリニックは開業以来毎月の診療報酬を全公開しているのですが、そのコロナバブルぶりはこんな感じです。

筆者クリニックの月別診療報酬(全額)
通常の診療報酬が月100万円前後だったのが、新型コロナの外来診療やクラスター診療などが発生した今年2月は284万円!
第7波でコロナ患者が多かった8月は(クラスター診療はなかった)191万円!。
10月は感染も落ち着いてきて通常の100万円に。コロナバブルも終わりました(笑)。
なお、当クリニックは「医療は営利ビジネスでなく社会の公的事業(社会的共通資本)」という信念のもと、開業以来毎月診療報酬を公開しています(多分全国でも珍しいと思います)。
ワクチン余ってるじゃん!どんだけ買うの?ワクチンについてもかなり厳しい口調で追求しています。
まず費用について。