カーディナル33は1975年にスウェーデンのABU社から発売されたスピニングリールで、日本の渓流にマッチした性能から日本のトラウトアングラーに支持されて、これまで何回か復刻されているリールです。今回は一愛用者として、このオールドリールの魅力を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

トラウトフィッシング愛好家が語る【カーディナル33の存在感と魅力】

渓流釣りに「カーディナル33」

筆者のトラウトリール遍歴は管理釣り場でのカーディナル2 S1000から始まり、カーディナル2 SX2000、ダイワ レブロス2500SH(ハイギア)からの現在のカーディナル33(復刻)と先祖返りしています。

渓流ミノーイングが定番化した流れでリールはハイギアを推奨されていることが多いですが、個人的にはこのカーディナル33一択です。

トラウトフィッシング愛好家が語る【カーディナル33の存在感と魅力】著者が愛用しているカーディナル(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

現在のリールにはない、圧倒的な存在感

カーディナル33はその性能こそ現行機には及ばないものの、そのデザインは存在感に満ちています。個人的にはインスプールとスターンドラグシステムを採用している事がデザインを際立たせていると考えています。

シンプルで堅牢なボディに搭載されたウォームギアも非常にシンプルで頑丈です。筆者のカーディナルも渓流でガンガン使われていますがサビも傷もありません。自分の手に馴染むにつれてさらに愛着が湧いてくるのです。これは過去に使っていたリールでは感じることのなかった感覚です。

トラウトフィッシング愛好家が語る【カーディナル33の存在感と魅力】シンプルで圧倒的な存在感(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

豊富なカスタムパーツ

性能面では現行リールに劣るカーディナル33/3シリーズですが、各部をカスタムすることで非常に使い易くすることができます。各社からドラグノブやハンドルのようなドレスアップ系から、強化ベイルスプリングにラインローラーといった性能向上やトラブル軽減のためのパーツと幅広くリリースされています。オリジナルの見た目を維持しつつ性能を向上させるも良し、自分好みに見た目や性能を大きくいじるのも良し。

ちなみに筆者はハンドルをROBOハンドル(NSクラフト)に替えており、そもそもカーディナルを使ってみたくなったきっかけがNSクラフトさんのハンドルでした。他にもスプールをAvail社製、ラインローラーはIOS製のものに替えたことでPEラインの使用にも十分耐えうる仕様になりました。

またメンテナンスの際にネジを破損してしまったので、ついでに全てのネジをAvail社製のチタンスクリューに替えた事で軽量化と耐久性の向上を果たしました。アフターパーツの入手が悩みの種であるオールドリールですがここまでカスタムパーツが豊富なのはスピニングではカーディナル33/3シリーズだけでしょう。