火災やガス爆発などの事故は、時に複数の人の命を奪う大惨事になる。特に、火を使う現場や、家庭でもキッチンなどではささいなきっかけでガス爆発や大火災が起きやすい。今回は、火に関連する事故を2件紹介していく

台湾でガス爆発による大火事発生!8ヵ月の赤ちゃんを含む3人が死亡

2019年年3月9日午後5時半ごろ、台湾・宜蘭県の2階建て住宅でガス爆発を伴う大火事が発生、その住宅に住む家族3人が焼死した。その影響は近隣住宅にもおよび、近隣住宅の窓ガラスが何枚も割れる事態となった。

亡くなったのは徐さん(当時36歳)、妻の陳さん(当時32歳)夫妻とその息子(当時8ヵ月)の3人。1階キッチンから出火後、一瞬のうちに2階まで延焼したため、3人は逃げる間もなく焼死したものと思われる。

台湾メディアによれば、その後の調査の結果、火事の原因は「吹きこぼれによるガス爆発」と判明した。

火災発生の直前、調理中に鍋から吹きこぼれた水がガスコンロのバーナーキャップ(火が出る部分)にかかって火が消え、そこから大量のガスが漏れて家中にガスの臭いが充満した。

ガス漏れに気づいた夫妻がキッチンの様子を見るために電灯のスイッチをオンにした結果、引火によるガス爆発と火災が発生して家族3人が焼死したと推測される。

火葬場で遺体が大爆発!

現代あの報道によると、九州のとある火葬場で遺体が爆発する事件が起きたという。事件が起こった日もご遺体の火葬がしめやかに行われていた。炉に火を入れて15分たった頃、職員がご遺体の状況を確認するために焼き場の小窓を開けたところ、なんと遺体が破裂!肉片が職員の頬をかすめたのだ。 その勢いはすさまじく、職員はあまりの痛さと衝撃で座り込んでしまったほど。あと数センチ肉片がずれていたら、確実に失明していただろう。「もしも…」のことを考えると、職員はしばらく冷や汗が止まらなかったそうだ。

爆発の原因は、心臓に疾患のある人が体内に埋め込む「ペースメーカー」。これが入った遺体は、火葬中に爆音をあげて爆発するそうだ。その威力はすさまじく、肉片や小骨が驚くべき速さで飛び散り、炉の小窓の強化ガラスがひび割れてしまうほどだとか。

ペースメーカーが入っている遺体には何らかの印を付けて、担当職員が判別しやすいようにしている。しかしこの日は、何らかの手違いで遺体に印が付いていなかったため、あわや大惨事となる事件が勃発してしまったのだ。

危険と隣り合わせという意識を持って

キッチンのコンロや火を使う現場は、一歩間違えると大惨事になる可能性をはらんでいいる。「もしも」のことをできるだけ多く想定し、リスク管理をしっかりと行うことが大切だ。

文・MONEY TIMES編集部

参考記事 「火葬場職員が思わず涙した…「身内」を自ら火葬するというあまりに切ない体験」